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何故耳は上下を区別できるのか

耳は顔の左右に一つづつついている。これで音が左右のどの方向から来るかは時間差や位相差を脳が処理することで特定出来るのは容易に想像出来る。 でも上下はどうであろうか。 オーディオの再生系ではその原音の忠実さを議論することはあっても、上下を区別することも目的にした解説記事を読んだことがない。ヘッドフォンでは音楽は頭の中心から後ろで鳴っている。音質の良し悪しとは別に音像が前にくることはない。 バイノーラル録音という方法がある。人の頭に似せたファントムに耳の位置にマイクを仕込みこれで録音したものだ。これだと、ヘッドホンでも音像がクリアに前にも定位できるという。では上下はどうか。 音響を研究していた部下に聞いたところ、耳の形や、肩の反射が複雑に音のセンサに届いてそれが上下を区別させていると言う。 つまり、耳の形が違うと上下は区別できない可能性が有る。なので自分で自分の耳を作りたい。 gwにちょうせんしようw。

キビタキが来た!、サンショウクイも録音

今年もキビタキが来てくれた。 芽吹きの季節を迎えた里山は2つの小川に挟まれその尾根と谷に多彩な生きものを住まわせる。耳を澄ますと、聞こえてきたのはいつものガビチョウの他に、キビタキ、センダイムシクイ、イワツバメだ。今年も来てくれてありがとう。サンショウクイの声もする。当地の春に見聞きするのは珍しい。 ウグイスは随分と上手になっているが、キビタキ君はそれほどでもない。今から充分間に合うから練習おし。 近くに新幹線と高速が走っているが、この谷は静かだ。人口音がほとんどしない。昨年(2011年)の台風20号の爪痕も多く滑り落ちた崖や、倒木が道にそのままに放置されている。そのため、人も入らない。静かで穏やかな場所だ。 今日もガビチョウが賑やかだが、ムクドリのような地鳴きをしている。早速録音する。今日は三洋のXactiを持ち歩く。今一、使いにくい。 パラボラ集音機の有無と、Xactiの録音モードを3マイクのX-Yモードにするか、6マイクのステレオマイクにするのかを音の好みで決めようと思った。 結論から言うと、パラボラに本体Xactiを取り付け6マイクのステレオモードで録るのが、一番自分には好ましい。狙う音源を集音機で大きく受けられて、周りも適度で自然な音量で録ることができるからだ。これをデフォルトにしたいと思う。しかし、SDカードに16GB追加していたが、安物なので書き込みスヒードが遅く、PCM録音には使い物にならない。なので、MP3 320kbpsで録音した。 今日の野鳥の声: キビタキの初鳴き(遠くでかなりヘタッピに囀る)→ ♪ アオゲラのドラミング→ ♪ サンショウクイと思われるこえ→ ♪ メジロの囀りからグセリ、地鳴きへと変化→ ♪ SoundCloudが無料だったので利用させていただくことにした。 尾根から森と町を超え海が見える。新幹線も走り、イワツバメやトビが飛んで行く。海には漁船も見える。鳥はこういった視線で生きているのかと改めて彼我の常識の差を思う。 足下の小さな虫達は1m四方の生活圏だろうに。

キジと幌打ち、ガビチョウの地鳴き?

鳥たちが動き出した春。囀りに人口音が混じらない場所を探して近所を車で物色。 この当たりは、国道1号線、JR東海道線、小田原厚着道路、東海道新幹線、国道246号線と大動脈が走っている上に、飛行機も引きも切らず飛んで行く。バードソングレコーダーに録ってはいい環境とは言えない。飛行機は5分に一回ぐらいだが諦めるしかない。 北側に畑が広がる場所を見つけて少々歩く。キジの声がした。パラボラで録音してみた。 (1)がその声。きちんと幌打していることがわかる。薮をガサこそ歩いていた。 また、森には珍しいムクドリと思ったらガビチョウだった。それが(2)だが、ガビチョウのソングも入っているがそれでなくジージーと鳴いているのがそれ。2羽でシッポを上げて鳴いているのを双眼鏡で確認したので間違いない。もしかしてこれがガビチョウの地鳴きだろうか。 (1)キジの鳴き声と幌打 (2)ガビチョウのムクドリの地鳴きのまね?、それともこれが地鳴き? 録音はソニーのPCM-D1を40cmのパラボラに直づけして。 それにしても菜の花とブロッコリーの花畑が美しかった。

野鳥の録音(ヤブサメ)

今朝も4:00に起きて,野鳥の録音に行く。南向きの如何にも餌が多そうな畑にはそれこそアオジやアカハラが囀っているが、高速道路や新幹線が通っていてとても録音に適さない。それに引き換え、山奥の陽だまりの有るちょっとし広場には人口音は時折飛ぶ飛行機の音だけで静寂そのもの。風やガビチョウやウグイスがいなければ本当に音がしない場所ではないか。今や貴重な場所である.でも鳥がいない.これって沈黙の春!?。そんなことを思わせるほど静かな森の中で有る鳥を待つ。留鳥のキセキレイやホオジロもとても少ない。寂しい限りだ。どうしちゃったんだろうこの冬は。 そんな中、聞いたことのない声を録音することができた。地鳴きを混ぜたウグイスか。それともヤブサメか。ヤブサメだ。高い声。8k-9kHzに音がある。余りにもゆっくりで自信が持てなかったがソナグラムも見てヤブサメだ。 今日の目的はパラボラに取り付けたXactiとPCM-D1の使い勝手や音質の差の確認もある. パラボラ集音機はヤフオクで数年前にゲットしたもので440mmの直径がある. パラボラアンテナの焦点にマイクがくる様に取り付けること(この確認のためにお日様にパラボラ集音機を向けて焦点を確認した).   マイクモードをXYモードでなくステレオモードにすること.これで音の広がりが格段に良くなる.ステレオモードは片側3つの6マイクを使っているのだそうだ.ちなみにXYモードは4マイクで指向性を強くしている.このため,パラボラ集音機と組み合わせるとフォーカスは中央にある様に聞こえるが音の広がりは少ない. 集音機の音源の向きと焦点を結ぶ光学的な向きとぴったり一致するので鳥の姿(音源)をマイクで探せることを意味する.このため,集音機には後から覗ける様になっている. 録音はPCMで96kHz-24bitとした.ヒスノイズはXactiの方が小さい.D1はヒスノイズが大きい.Mac側でデグレードは出来るので。

ICレコーダ(ICR-PR605RM)試し録り(4月の野鳥録音)

今日は三洋のICレコーダ(ICR-PR605RM)を持って近所の里山を歩く. 鳥は数が少なく寂しいもののサクラがきれいに咲いている.歩き初めの気温は10℃以下. アオジはいろんな所でさえずっていたが,ツグミやシロハラはいるものの数は例年に比べて圧倒的に少ない.ルリビタキの地鳴きを聞いた. 今回気がついたICレコーダ(三洋Xacti)使用感について書いておきたい. まず録音について. 録音レベルは2段階しか選べないが”高”にしてもとても小さい(家に帰ってマニュアルを読むと録音状態にして十字ボタンで30段階に設定できるとある.このインタフェース分からんよ). 遠藤ヶ原でヒバリを狙うが,高く飛んでしまい,声が小さいのもあるがこれまた音が小さすぎる. 3m先にガビチョウが出てきてきれいにさえずる.近くに農家の方々が井戸端会議をしているが,レコーダを鳥に向け,会議場所から90度に向ける.これで指向性マイクの特性で人の声は小さくなるはず.でも思ったほど位置の選択性は高くない.おばさんの声入りまくり. おばさんとガビチョウの声 今日の結論, ICレコーダ(三洋,Xacti)は入力感度がとても低い. 音を云々できるほどは録っていない Xactiへの入力音圧を上げるためパラボラを使ってみる. タイマー機能が使えるかな.

新しい録音機(サンヨー ICR-PS605RM)

ICR-PS605RM(三洋) PCM-D1(ソニー) これまで野鳥の声の録音は,SONYのICレコーダPCM-D1で行ってきた. これは少々デカいのと,タイマー機能が無いのが玉に瑕. で,新しいICレコーダを探して選んだのがこれ. サンヨー ICR-PS605RM(K) Xacti ICレコーダー . 森に設置して鳥の定点観測に使おうと思っていた. 必要な機能は以下の通り: 毎日定刻に録音できるタイマー機能 固定できる 電池が長持ち(あるいは外部バッテリ電源で録音できる) それなりの音で取れる(24bitサンプリング) ICレコーダはビジネス向けにたくさん出ていて選ぶのが大変だったけど,最後はこれらを満たしただけでなく,実はマイクが40kHzまで延びているという記事を見つけたからだ. (元記事→ ♪ ) 96kHz-24bitってハイレゾで流行っているが,大抵のICレコーダはライン入力時のスペックであり,そんなマイク持って無いよって感じです.そこでこのマイクで聞こえなくても自然にはどんな高音が混じっているのかMacでスペクトラムを調べられると思ったから,理由の一つ. 今日はまだそこまで試してないけど,犬の散歩のついでに寄せては返す波の音をXactiとPCM-D1を試し録りしてみた. 波は膝したという穏やかもの.文字で表せばザーッツ,って感じ. これをHPF(High Pass Filter)無しで96kHz-24bitでPCMモードで手持ちで両器で録音する. 帰ってヘッドホンで聴いてみる. 音圧の感度は圧倒的にD1の方が良いし,低音もD1の方が良い.しかし,風のボコボコの音はかなり入ってしまった.再生音は嵐の海のような音となってしまった. Xactiの方は,マイク感度の設定を最大にしても音が小さい.小さすぎる.でも,マイクはX-Yモードで録音したが,音の広がりや感じはこちらの方が自然.Macに取り込んで音を3倍にしてヘッドフォンで聞いてみると波が左から右に流れて行くのが聞いて取れた.意外と良いかもって感じ. もっとも本製品は三洋がパナソニックに取り込まれたこともあり,生産中止です.が,もう少しこうした方が良いを少し. ボタンが多く...

見慣れた景色も、一つの疑問で新たな光景となる。 冬の里山はなぜ茶と緑か?

いつもの様に週末に仲間とそして今日一人で近所の里山を歩いた。 丹沢を望む里山(平塚市) 昨日、歩きながらふと思った。なぜこの森の冬は緑と茶色しか無いのか。春や夏、秋には虫の活動や鳥の活動に併せて様々な色の花が咲き、実が色付く。それは植物自身の繁殖戦略によると説明されているし、そうなのだろう思う。 では、その花々や種子では無い、幹や葉はどうして茶や緑しか無いのだろうか? 緑はそのエネルギー生成の機能ゆえ、葉緑体の色が主成分なのであろう。学生時代に調べた記憶に頼ると太陽スペクトルは赤色が最大強度を持つ。そのため、補色の緑が吸収を多いに高めているという説明だったと思う(webでそのうち調べてみよう)。では幹ではどうか。 歩きながら落葉樹や広葉樹の幹を眺めてみる。白っぽい灰色から濃い茶色まで、まー様々である。でもである。ピンクや青、黄色や赤、白に黒はもちろん見られない。なぜ、花々は色とりどりなのに幹はそうではないのだろうか。 植物全般の持つグランドデザインによるものだろうかとまず考えた。葉が緑なように、幹は茶系と種を超えて植物の基本的特徴として不変要素として進化したのだろうか。あるいはたまたまか。 木の幹にも色の差はある.でも大括りでは茶系だ 虫眼鏡を持って幹を観察すると種によって色々なパッチワークが見受けられる。苔だったりカビだったりあるいは蔓性植物の根っこだっり、キノコだったり様々な生態系が樹木の表面にも彩りをもたらしているのがわかる。そうか、必ずしも植物の本来の幹の色という訳でもないらしい。でも、それらは緑やオレンジが混じりながら遠目には茶系の地味な色であるのは変わらない。 足下に目をやる。そこには落ち葉と土が見える。土の色は茶系であり、緑だったはずの葉っぱも生気無く茶色を基調とした色で風にカサコソ動いている。 そうか、緑の葉も茶系になるのか。とすると生体のエネルギーと水やその他の物質で葉緑体は緑に保たれていたに過ぎず、それらが絶たれると酸化や乾燥、腐食で変質し茶系に変色する。それは見慣れたはずの光景ではあった。でも、改めて考えると何がそうさせているのかは知らないでいたことに気がつく。 木を分解するキノコ.このキノコも茶系 では、土はなぜ茶色なのだろう。河原で見る石ころを思い出す。花崗岩や...