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3月 24, 2013の投稿を表示しています

宮古島、探鳥&シュノーケリング(8) :宮古で感じたこと考えたこと

宮古で感じたこと考えたこと 宮古の経済を滞在時間3日の観光客が考えた。主要産業は観光と農業だ。農業の中で多くを占めるであろうサトウキビの生産は厳しいだろう。友人によると8割が補助金だという。つまり税金。TPPはこの島では大きな問題と感じるが島に関連する話題は無かった。保守基盤なのも効いているか。補助金は切れないだろうというのが友達の見たて。 農業は重労働だ。特にサトウキビはそれ自身が重量があり機械化も進んでいないように感じる。働く人々は皆高齢でどのくらい持つのか。いまのままで続くわけはなく早い他の産業への転換が求められる。行政が指導力を発揮できるのか。 宮古の自然相手の観光 宮古を始め琉球列島は特に東南アジアで人気が出ているらしい。香港の人も多く訪れる。 卒業シーズンの3月は確かに飛行機は混んでいた。若い人ばかりでなく、様々な人が乗り込んでいた。一年を通して多くの人が島を訪れただろう。しかし、自然の豊かさを存分に遊んでもらうというには、まだまだ提供側のメニューが少ないと感じた。 海の野生生物を楽しむ、鳥や植物を楽しむ、ゴルフを楽しむ、目にしたのはそんなところだった。 ダイビングはそれなりにメニューを揃えて人を集めているだろうが、森を対象にしたエコツーリズムは皆無に近い印象を受けた。三木さんによる宮古島の鳥の本は二冊出ているが、一冊はキンバトの子育て記、もう一冊は図鑑ポイがまだまだフィールドガイドとしては使いにくい。出現時期が書かれていない、フィールドが大まかにしか書かれていないのであまり参考にできなかったのだ。この鳥はこの時期に普通なのか珍しいのか?それがわからなかったし、鳥を見ている人は自分以外二人だけ。植物を観察する人もガイドをする人も東平安名崎の佐々木さん以外出会わなかった。 マダガスカルに鳥を見に出かけた時に現地で見たのはイギリス人のばーどうおっちゃーの団体を何組も見た。ガイドの人に伺うとこのガイドこそが英語版のマダガスカルの野鳥の本を書いた人だった。きちんと自然の教育を受けた人が「マダガスカルの野鳥」として英語で本を書き、この人がエコツアーをガイドも務める。 小笠原に行った時は観光協会とその近くで自然に強いガイドを頼むことができたし、ツアーに来ている人も多かった。 8割補助金のサトウキビからエコツーリズムに切り替える

宮古島、探鳥&シュノーケリング(7) :最終日は一人早起きして再度大野山林へ

最終日は一人早起きして再度大野山林へ モヤのかかる大野山林 6:00に起きて一人大野山林へ行く。博物館が目印。まだ朝が早いのだろうほとんど車が走っていない。宮古の朝は遅い。6:35に今日の一番機が飛んで行った。 昨日の青少年自然の家みたいなところで車を止めて鳥の声を録音する。耳君は無し。内蔵マイクで撮る。風もない。最良のコンディション。ホッホッホとリュウキュウコノハズクの声、ミャーオと猫の声、?。正体はクジャクだった。姿も見た。高い木に登っていた。結構あちこちから聞こえた。増えているようにも聞く。 歌が下手な変な鳴き声のウグイスや地鳴きしかしないシロハラが目立つ。森には当然セッカはいないがイソヒヨドリもいない。でも両方にいる鳥もある。ウグイス、メジロ、そしてサシバにシロハラクイナ。   帰り際よった畑で二回サシバがハンティングするところを見た。かっこいい。ホバリングして急降下して失敗すればすぐポストに戻る。かっこいいね。 赤土の畑が宮古の土だ サシバが止まった木 7:40に車を止める。畑の中のこんもりとした林から小鳥の声が聞こえたからだ。ウグイス、セッカ、キジバトの鳴き声。ウグイスが追っかけっこして長い葉の松を盛んに突っつく。虫を食べているのか巣材を探しているのか。ウグイスやセッカの密度は高いと感じた。 ホテルに戻り帰り支度をして帰宅の途に付く。 ホテルから見た風景(海につながる入り江) ホテルから見た風景(海につながる入り江)拡大図 ホテルにいた綺麗な蛾

宮古島、鳥見&シュノーケリング(6):三日目は大野山林

三日目は大野山林 朝から雲行きが怪しく、妻と息子たちはホテルライフを満喫するという。友人と二人で8時に待ち合わせて大野山林に行く。鳥屋でない友達に夜明け前に一緒に行こうとは言えないもんねー。 大野山林の中の看板 大野山林は声が素晴らしかった。リュウキュウサンショウクイ、リュウキュウコノハズクも聞こえた。山林の中を走る道から青少年自然の家みたいなところを入って行くと、いきなりシロハラクイナがヒョイと現れる。チラリとこっちを見て、プリっと白いウンチをしてすぐ立ち去って行った。オー、シロハラクイナじゃん。意外に小さい。水辺の少ない宮古にも多いと聞く。畑にもいてよく車にはねられるらしい。 ウグイスやメジロ、シロハラの声も聞こえる。林から大きめの鷹も出る。夏はここにリュウキュウキビタキやサンコウチョウ、アカショウビンが溢れるというが是非聞いて見たいものだ。 時間が過ぎていたのですぐ声はしなくなってしまった。 それにしてもここのこの時間のウグイスはヘタッピすぎる。ここに音声データを保管したので聞いてみて欲しい→ 下手っぴなウグイス 。 レンタカーについているナビゲーションには大野山林は入っていないので迷ったが、宮古博物館が林の中にあるのでここを目指せばいい。林の周りを大きさを実感するために車を走らせた。途中、鷹が飛びセキレイの声を聞く。爪が長いかは見ていないのでわからない。 大野山林の中の池(結構水が少なかった) 池にはうなぎがいた、その這いずる跡か? 雨に濡れそぼる白い花 ガジュマル(シメコロシの木)かな? 同じ木の別の角度 平良市街を案内してもらって説明を友人から受ける。港の繁栄と飲屋街の繁栄、航空貨物に取って替わられて港も凋落し飲み屋も閑散とする。それでも宮古の人は飲むのが好きで夜は賑やかだという。市役所の人なんか毎日飲んでいるのではなかろうかとのこと。 お昼を市街にある地元の人しか知らない様なところに連れて行ってもらった。天ぷらという品物が四品で100円だった。塩っ気のある衣がたっぷりの白身魚の天ぷらとかき揚げ。そのままでも美味しかったが隣のジモティーのおじさんはウスターソースをかけていた。真似すると、これはこれでありかなと思える。それに野菜炒め定食。モズク

宮古島、探鳥&シュノーケリング(5) :二日目の夕方は東平安名崎

二日目の遅い午後は東平安名崎で人力車。 東平安名崎(ひがしへんなさき)灯台の看板 新城海岸には無料の更衣室と無料の水が出る。汲み水で温かい。これは助かった。それでもホテルでお風呂に入れるのは良かった。みよし屋のおじさんが親切で何やかやとお世話頂きお菓子までもらってしまった。妻のリクエストでアイスが食べたいのでどこがいいかと聞くと東平安名崎にアイス屋があるという。聞くと奥さんがやっている屋台。みんなで行ってダブルのコーンのアイスを頂く。沖縄らしく紫芋とバナナ。陶器限定のナントカというのが美味しいらしい。店主の奥さんが上品そうでうつくしいかただった。旦那さんとは美女に野獣か。 灯八の佐々木さんに載せて頂いた人力車(かっこいいねー) 東平安名崎の名物、人力車を引いている佐々木さんもいたので灯台までお願いする。途中、歴史や自然の解説をシャレ、あるいはダジャレを織り込んで解説してもらいながら700m進む。テッポウユリが咲き出していた。ここでは春の花だという。また、テンバイという背の低い草が密生しているような植物は木だった。転売できないって落ちを添えての解説。高貴な方のように脇を閉めて小さくてを触れといわれるまま沿道の人に手を降るとみんな手を降ってくれる。楽しい。 お公家様のように手を振ると道行く人も手を振り返すよと教えを受ける 1771年の津波で大きな岩も岬に押し上げられたとか。崖のしたの水平なサンゴの上に直径3-5mの岩がゴロゴロあることからあながち嘘ではないのかもしれない。60mの高さの津波がきたというし。 1771年の津波で乗り上げた岩 灯台上からのパノラマ写真 宮古島は平べったく見えるし実際平べったい 青空に映える灯台ってかっこいいと思う 灯台は佐々木さんの奥さんが勤めておられよくしてもらった。上に登ると南は太平洋、北は東シナ海。島はへらべったく、靄で全貌は見えないものの強い太陽を反射して緑が濃い。 夏は多くの種類と数のアジサシが営巣するという岩も見えた。是非夏にきたいものだ。 おまけ( 二日目の夜は焼肉パーティー) ホテルに着くとみんなお風呂。スウェットスーツやフィンなど持って行ったが往復の宅急便代を考えると借りた方が安かったかな。四人だと

宮古島、探鳥&シュノーケリング(4) :二日目の昼、再びシュノーケリング

午後のシュノーケリングの前に腹ごしらえ。 沖縄そばで有名な有吉で友達と待ち合わせて、別の美味しい店に。ンーマイっていう店だったかな。沖縄そば定食を頼んだ。ソーヤとかいう軟骨が融けるまで煮込んだ肉三つが入った沖縄そばの他、かやくご飯とスープがついてお腹いっぱい。息子が気に入ったらしく次の日お土産に沖縄そばを大漁に買っていた。食べている間はそんな素振りは見せなかったのに。もっと表現しようよう、若者。 地元の友達が連れて行ってくれた沖縄そば屋 んまや〜の入り口 三つのプロペラが付いている首振り扇風機(初めて見た!) お腹も一杯になりまたまた新城に行く。潮もまだ引いていないが風が強い。南東の風だ。浜で屋台で商売するみよし屋のおじさんにポイントを聞くと、右からアプローチして風に流されながら左に向かうといいと聞いた。その通りにする。今日は家族四人で一緒に進む。持ってきたウエイトは全く要らなかった。潮が引いているのでサンゴが近く潜る必要がない。重い思いし持ってきたけど。三月の海はスエットスーツがないと三十分と持たないと思うのに、地元の人か海パンで潜っている人がいて凄いなーって。 熱帯魚がすみかとする枝珊瑚 水槽のような枝珊瑚とルリスズメ 枝珊瑚の赤ちゃん(正確には小さい群体) きれいの一言  ツノダシも大きかった 球状のイソギンチャク   魚はとても良かった。白い線が三本のカクレクマノミも見えた。みよし屋のおじさんに場所教えてもらったんだけど、イソギンチャクの中に本当に隠れているんだ。小さいのと大きいのとがいた。両方イソギンチャクに隠れている。こちらがじっとしていると出てくる。がすぐ引っ込む。エラビレと体の向きの変え方がとっても愛くるしい。映画ファインディングニモで人気を博し捕獲に拍車がかかったというが、自宅で飼いたくなる気持ちはよくわかる。 やっと見つけたカクレクマノミ(三本の白線がある) 大きい方がメスで小さい方がオス。メスが死ぬなどで居なくなると小さいオスが性転換してメスになり大型化するという話を宮古の友人から聞いた。性転換か。恐るべし、カクレクマノミ!。 ご参考 スウェットスーツを持っていない妻は寒さと泳げない恐怖に負けてす

宮古島、探鳥&シュノーケリング(3) :二日目の朝は一人池間湿原

二日目の朝は、家族を置いて一人で鳥見。 池間湿原に向かう。 途中、ウグイスやメジロの囀りが聴こえるが関東のそれとはちょっと違う。宮古のウグイスの歌は圧倒的にヘタッピ。ホーホケキョときちんと鳴かずに、ホーホッケキュって、なんか間抜け。メジロは鳴きが強い。風に負けないかのように、しっかり囀っていた。もう繁殖期なのだろうか。 池間島に渡るのに長い橋を渡るが、左手に三つの大きな風車が見える。右手はモズク漁の囲いがサンゴの中に見える。バスクリン・ブルーの海の上に架かった橋を風を切って走り抜けると島だ。灯台まで行って海原を眺めるが空を飛ぶ姿はない。風に押されて生まれた白波ばかりが双眼鏡の中に見える。 池間島に架かる橋はエメラルドブルーの上にあった 道をそのまま西に折り返すように進む。内陸側に池間湿原の看板が立っているのでわかりやすい。曲がるとすぐダートになり、看板に従って二つ角を左折すると見晴らし台に着く。 池間湿原への入り口(看板) 池間湿原の観察小屋(屋根は無い) 池間湿原 先客がおられ聞くと名古屋からご夫婦で見えたという。大砲でパシャパシャ。ムラサギサギの場所を教えてもらう。 見晴らし台は天井が無いが、2階の高さにあり、湿原は奥行き数百m、幅の方が広い。遠くに風車が見える。電話用の鉄塔も見える。手前のブッシュからすぐ水辺でアシのような植物が水面の半分ぐらいを占めている。サギが差し足忍足で進み、素早く首を伸ばして魚を仕留めている。1時間ぐらいいたが結構な頻度でサギたちは魚を捕まえていた。いたサギはムラサキサギ、ダイサギ、サンカノゴイ、クロサギ、アオサギ、その他、ヒドリガモ、オナガガモ、オオバン、カイツブリ、サシバ、ノスリ、ツバメ、セッカ、メジロ、イソヒヨドリ、ウグイス。 サンカノゴイは最初ブッシュにいて何かわからなかった。ご夫婦のプロミナをお借りして確認した。かなり大きく、図鑑には70cmあるという。下面がフサフサの羽根を持つがこんな南国で暑くないのかしら。 ムラサキサギを初めて見たが嘴の淡い黄色がどの図鑑でみるよりも美しかった。表面の質感がツルッとして透明感がある。 ムラサギシギは透明なくちばし 寒い冬の関東で見るカモをこんなに暖かい所で見るのはちょっと不思議な気分だよ。大海原の南西諸