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3月 12, 2017の投稿を表示しています

サンショウクイの亜種同定に挑戦

今日(2017-03-17)、サンショウクイの声を聞いた。 この冬中、この近辺に居た亜種リュウキュウサンショウクイかと思ったが、ひょっとして亜種サンショウクイが渡って来たのかもしれない。 今日聞いたサンショウクイの声はこちら→ ♪ 。高速道路の脇でたまたま録音できたが雑音が激しい。低音をカットしてノイズ除去してみた。 3月中旬と渡りには早いと思われる。時期的に微妙なので、三上2016による判定を行った。詳しくは こちら 。 第3音節の解析 もとめるのは6つの音声要素パラメータ。   a : 先頭の周波数,   b : 第一音素の最高周波数,   c : 最高周波数,   d : 最後の音素の最高周波数,   e : 節 の長さ,   f : 最大音圧の周波数, これらを声紋と音節全体のスペクトルでfを求めた。用いたのはAmadeusProVer.2.3.1を使用。FFTサイズは512ポイント。 ヒリリリを一つの音節とすると第1音節は途中から始まるのでNG、第2−4を分析すると次のようになった。声紋の音圧を示す色から最大値を読取った。三上(2016)に依ると判定値が正なら亜種リュウキュウサンショウクイの可能性が高く、負なら亜種サンショウクイの可能性が高い。 判定結果:   # a b c d e f 判定値 第2音節 5156 5453 5703 5640 311 5587 0.23667 第3音節 4859 5281 5620 5468 331 5423 -0.28205 第4音節 5015 5226 5778 5625 540 5383 0.00429 (単位:eはms、それ以外はHz) 微妙な判定値だ。 b-dは-187, -187, -399(Hz) でどれも負。しかし、音の高さ(f)は5500Hz前後で亜種リュウキュウサンショウクイの分布に重なる。 さーてどっちでしょう。 <2017−03−20> リュウキュウサンショウクイでいいようです。三上さんに確認して頂きました。ありがとうございます。以下も参考になるとか。 亜種リュウキュウサンショウクイは全体的に周波数が高い点 亜種サンショウクイはリズミカルで、

Mathematicaで鳥の声解析 (BPF:Band Pass Filter)

鳥の声の分析はオープンソフトの"R"や"Amadeus Pro(MacOSX)"を用いて来た。 所がである。声紋(ソナグラム)をもっと詳細に分析したいと思ったのだが、なかなが歯が立たない。Amadeusはソナグラムはもちろん表示できるが、瞬時周波数の表示が面倒なのだ。Audacityは使い勝手が悪いし。 そこで買ったままになっていたMathematica 9.0を再び起動させることにした。今はver.11にアップデートしませんかと催促のメールが来るが今のところ放置。 という訳で、MacOSXのTerminalからMathematicaで作ったプログラムをフィルタのように使いましょうというお話。 コマンドラインからMathematicaを起動してパラメータも渡し、結果をUNIXコマンドみたいにパイプに渡すことができる。 今回作ったのは、バンドパスフィルタ(BPF)のフィルタ。 MacOSXのTerminalからこんな感じで使います。 $ ./BPF.m input.wav output.wav 1000 14000 1番目のパラメータは自分のコマンド(BPF.m)だとして、2番目は入力音声データ、3番目は出力データ、4番目は低い方のカットオフ周波数、5番目は高い方のカットオフ周波数。 $ vi BPF.m     1 #!/ Applications / Mathematica . app / Contents / MacOS / MathematicaScript - script   2    3 (* BPF.m : BandPassFilter *)   4 If [ Length [ $ScriptCommandLine ] < 4 ,   5  Print [ "programname=BPF.m (mathematica script ver.1.3):入力波形(モノラル)にバンドパスフィルタをフィルタを掛けて波形出力する" ]   6  Print [ " Usage:Ver1.3 Fourier変換のための個数を偶数化する" ]   7  Print [