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7月 26, 2009の投稿を表示しています

オープンキャンパスには父親と行くべきだ

お休みをいただいて東京海洋大学(海洋科学部)のオープンキャンパスに行ってきた。大学の考えや学科、研究室の特徴などよくわかり、また研究の内容と取り組みの姿勢を知ることができ非常に知的にも楽しかった。 中でも、分析技術を研究しているある女性教授の研究室を見学させていただいたが、この方なら安心して子供を託せると感じた。迫力のある方で、「大学のブランド向上のため、厳しく研究を進めている」とおっしゃっておられたのがその理由である。 他方、食品のアレルギーをあつかった別の研究室の紹介では、研究紹介パネルのできが悪い。研究内容はわかるものの、そもそもの研究目的や成果の社会的な意義や効果が書かれておらず、これはいかにも手抜きである。学生への教育もなされていない様に感じた。ここの研究室は勧められないな〜。教授の社会に対するアカウンタビリティー軽視が手に取るようにわかってしまった。研究室は玉石混合であるが総じてなかなか魅力的な大学と感じた。 オープンキャンパスの見学者数は大学の予想を超えた様で、平日ためだろう母親と来た高校生が多かった。男子生徒に畳みかけるように話している母親の姿を多く目にした。それ自身は各家庭の問題で是非もないのだが、案外、子供はウザイという顔はしていなかった。ちょっと意外。 そんな光景を目にしたからではないが、オープンキャンパスには父親と来る方がいいと思う。その理由は、 (1)父親の理解度が非常に高くなる (2)実務経験が長い方が大学・研究室が信頼に足るのかを見わけられる (3)反抗期の子供と父親との接点が増える (4)進路相談を、共通の実例を交えて相談にのれる などであろうか。進路自身は本人にしか決まられないが、大学は善し悪しがあるのでそれは実社会の経験が長い親が見分けられると思った。もし母親がキャリアウーマンなら母親がオープンキャンパスに行ったらいい。 オープンキャンパスは父親世代が通った頃には無かった仕組みであり、大学も大変化している。実社会と進路を結ぶ大学の選定は皆入学可能な世代だけに父親の実務経験が生きると感じた。

民主党マニフェストは論理構造が下手

昨日(2009.07.27)、 民主党のマニフェスト(鳩山政権の政権構想) が発表された。今日も、メディアは侃々諤々。今日の段階では、財源がどこなのか、バラマキなのではないかと与党も批判している。 私は、このマニフェストを新聞で読んだときの違和感を述べてみたい。 それは原則のわかりにくさである。再記すると、以下の5つ。 原則1 官僚丸投げの政治から、政権党が責任を持つ政治家主導の政治へ。 原則2 政府と与党を使い分ける二元体制から、内閣の下の政策決定に一元化へ。 原則3 各省の縦割りの省益から、官邸主導の国益へ。 原則4 タテ型の利権社会から、ヨコ型の絆(きずな)の社会へ。 原則5 中央集権から、地域主権へ。 民主党のマニフェストでは、「国民の生活が第一」、「暮らしのための政治を。」が大きな文字で書かれている。このキャッチフレーズと原則の乖離に違和感がある。 書かれている原則は政治の政策決定、統治機構に関するものだ。これらの原則が導かれる上位の理念が「〜生活第一」云々なのだろうか。かなり無理があると感じる。原則からどうやって我々市民の生活につながるのだろう。 科学の世界では、どうしても証明できない事象を原理とする。その原理を正しいと前提にして、化学なり量子力学なりを構築する。例えば、光速は測定系によらず一定であるとか、不確定性原理とかがそれである。原理をアプリオリに受け入れて、自然現象をうまく説明できるのがよい理論である。演繹法と帰納法を用いて論を進めることになれた身には相当違和感のあるマニフェストの構造である。 それでも、マニフェストP2の左側を読むと、少しわかってくる。原則を導く理念は「古い仕組みを終わらせ、生活の安定による国全体の活力を押し上げること」のようである。あーなるほどね。もしそうならこのマニフェストは下手だねー。前半は原則に盛り込まれているが、後半は、5原則のどこにもない。続く5策にもない。その次のマニフェスト工程表にやっと現れる。これって、読めばわかるだろの上から目線の読みにくい構造をしているね。 民主党マニフェストは論理構造の提示が下手。公約が百花繚乱で何も理念など感じ取れない従来与党のマニフェストよりよっぽどマシではあるのだが。 書かれている内容は(財源含めて)改めて書い