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1月 24, 2010の投稿を表示しています

丹羽宇一郎氏の日経新聞「経済教室」は論旨がめちゃくちゃだ

人がブログに載せるとか、新聞に投稿するとか、何か世の中の人に知ってもらいたいことには2種類あると思う。 ポジティブな意見(うれしかった、感動した、感銘した、ありがたかった) ネガティブな意見(腹が立った、悔しかった、納得いかない) (この他に呟きが流行っているが) 今回はネガティブな方で恐縮です。 2010年1月28日付けの丹羽宇一郎氏(伊藤忠商事会長)が、日経新聞の経済教室の欄(27面)に「対米深化、経済再生が前提」と題する意見を載せている。 この文章は、悪文の典型だ。まず、論旨が通ってない。 始まりは「外交は各国間の信頼関係を中核に捉えるべき」と始まり、「日米の信頼が損なわれていること」に懸念を示し、現在の普天間基地移設問題について「我々が学ぶべきは経験ではなく歴史である」と書いている。歴史を紐解きながら信頼の意義をもとに現政権へ意見しているのかと思えば、結局いいたいのは経済力のない日本は他国から見て見劣りするので「経済こそが日米同盟の基盤で」、「経済が弱ったままで国際社内に発言力を確保することなどできるはずがない」と結んでいる。 ??? 現在の日本を取り巻く状況で、信頼と経済をどう関係があるのかが、クリアに述べられていない。 また、歴史に学ぶ必要性を2回も述べており、当然これに続く文章は、日本の過去の事例から教訓を引き、現在の普天間問題の意見を述べるべきところだが、これがない。歴史の引用は著者の見識が非常に問われるところである。この丹羽さんは歴史のどこを見て何を言いたかったのだろうか。 その他にも変な部分が多数ある、例えば、「厳しい関係は日米関係の歴史から見れば一時的で、今のアジアには日本にかわる国は無い」というアメリカ側からの分析の後、「隣国中国に対する抑止力としての役割の米国が日本から撤退すれば政治面で日本単独では中国と対峙できない」と仮定の話を持ち出して警告する。私はこういった論法が大嫌いだ。アメリカは彼の国の国益に基づき、日本から基地を撤退しないと読めるにもかかわらず、中国を仮想敵にして仮定で脅かす。この人は表層的な知識を組み合わせて眩惑させる種類の人だろう。深い洞察が感じられない。 こういった、社会的に地位のある方の論文が、大手の新聞が一般人を啓蒙目的の経済教室に眩惑的文章を載せるという構造は一体なんな

肌に合う街、京都

国際会議で京都に行ってきた。昨日の発表も無事終わり、プログラムを見ると今日の午前中に自由時間が取れることがわかった。 そこで、市内観光。一日バス乗り放題のパスを買って御所まで。 お目当ては、アオバト。越冬するアオバトがここ御所では有名なのだ。烏丸通と今出川通りに面している御所は隣接するバス停は(多分)少なく、京都駅からはA2から乗るバスで京都府立医科大前で降りるのが便利である。一本西に行かないと御所に着かないのだが、そこは観光都市なので、すぐわかる。清和院御門から入り今日は右手に進んだ(google mapには御所の中のストリートビューが無い)。 シーンとした御所を歩くと、イカルやウグイス、アオジ、エナガの声が聞こえる。自然を案内した看板を見ながらしばらく歩くと、果たして、いましたいました、バーダーが。鳥を探すには、鳥を見ている人を捜すのが簡単。バードバスがあり、そこに10本、大砲が並んでいる。大砲とは、大口径の望遠レンズを付けたカメラを指す隠語だが、カメラメーカのキャノンと掛けてしゃれてもいる。 年配の方が多い。こちらはビジネススーツのままで、双眼鏡も持たないので観光客そのもの。「何か出ましたか」とそれなりのバーダーの格好で聞けば、ちゃんと教えてくれるのだが、今回は「鳥ですよ。そこの看板に載ってる様な鳥ね。」との答え。 よく聞けば、キクイタダキやアオバトなんかだという。見てる間にミヤマホオジロがアオジと場所の取り合いをしている。アオジの方が強いのね。カメラの人は望遠鏡を持っていないので、肉眼でしか確認できない。メスだな。 エナガやシジュウカラが警戒の声を出したので見上げると果たしてオオタカが飛んでいた。いつも彼らの感覚の鋭さを感じる。 大磯から来たというと「行きたいな」とのこと。もちろんアオバトを撮りにね。珍鳥談義を暫し楽しんで別れを告げた。 防寒着もなくビジネススーツでの観察なので、体が冷えた。歩いていると焚き火が見える。 中立売休憩所のなかの暖炉だ。店の方とお話ししていると、ここのうどんは手打ちで圧力鍋で蒸してから茹でるのでたいそうおいしいという。小腹もすいたので、それジャーというんで、『かけうどん』を頂いた。腰があって出汁もでて確かにおいしかった。 次のスポットは松栄堂。お香屋さんで、ここの堀川というの