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9月 20, 2009の投稿を表示しています

温暖化ガス25%低減に賛成。でも、世界標準をつかめ。

鳩山首相は9/22、国連気候変動サミットの開会式で演説し、温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比で25%削減すると明言した。 これに賛成である。メディア報道は、反対あるいは懐疑的論調で一色。 環境問題は21世紀前半の、最大の国際的課題の一つである。それは人類存続のため、子孫の継続的な成長を維持するという理念を実現するのがその理由である。そして、新たな国際ルールに対応し、リードするためだ。 その実現性については新政権はあまり多くをまだ語っていない。低炭素化はひとえにテクノロジの開発可否の問題である。国民の努力に大きな期待をしてはいけない。 技術革新と普及の強力なインセンティブ 効率の悪い製品/サービスのペナルティ 例えば、低炭素化社会と矛盾するということで批判の大きい高速料金の無料化だが、その方法次第だろう。例えばこうだ。 ETCは車の個体識別をしている。それなら車がEVなら高速道路の料金は無料、HEV,PHEVなら半額、ガソリン・軽油車なら200%とかすると、一気に車の低炭素化が進むに違いない。 例えば、1次エネルギ部門。こここそ、自民党では解けなかった問題。原子力サイクルを前提に組まれた水力/火力などの政策比率を根本的に変えることが可能だ。分散電源、電源の売買、それを支える日本版スマートグリッド。鉄鋼産業が猛反発するのは当然の反応だが、これをビジネスチャンスにできるかは現在の経営者の力量にかかっている。 ま、色々やりようはあると思う。ただ、そのときに注意が必要なのは世界を御するあるいは制するという意識と行動。低炭素化を進めるにはIECなど世界標準を着実に制定、取り込みながら、それに沿った技術開発を進めるべきだ。携帯電話やハイビジョンテレビのガラパゴス化は避けなければならない。それらを世界中に売り国内に利益還元する(儲ける)のが新たな国際ルールだからだ。 特に、インフラ分野は官民一体で整備して来た歴史もあり、そこにはよく言えば阿吽の呼吸で問題解決して来た。つまり、ドキュメントベースの仕事をしてこなかった。世界標準とは契約の世界であり、仕様書の質がビジネスを決めるという文化。この分野の末端までの意識の大変革が必要である。形ばかりのISO9001だけではだめだ。このビジネスの最前線の意識変革と定着は時間がかかり難しいと思う。

効率のいい翻訳の覚え書き

縁あって翻訳をしている。 英語の専門書の1章(70ページ)を担当している。出版社から送られて来た英語の元のファイルにはテキストが埋め込まれているので比較的楽に翻訳できると思う。 ここで紹介したいのは、MacOSX(10.5)を使っているのでOSの機能を最大限に使って翻訳しているっていうこと。方法は以下の通り。 プレビューでpdfファイルを表示 訳したい文をマウスで選択 選択部分をMacに英語の文章を読み上げさせる わからない単語はプレビューで単語選んでOS付属の辞典で引く miというフリーのソフトで和訳をずいずいと打って行く ポイントは設定にあり、項番3はマウスを使うなら「サービス」→「スピーチ」→「テキスト読み上げを開始」と深い階層を異動しなければならないが、これをキーボードで一発で起動できるようにしておく。これは誠に簡単で、「システム環境設定」の「キーボードとマウス」の中にある「キーボードショートカット」に登録すればいい。その方法はマニュアルに譲るが、左下のプラス記号”+”を押してアプリケーション毎なり、全アプリケーションなりで最後の「テキスト読み上げを開始」を^+SHIFT+Rとかで定義するだけ。 当然、「辞典で調べる」もキーショートカットを登録しておく。こうすることで大変翻訳の効率化が図れるのでした。文章を英語で読み上げてもらうのはなかなか耳の鍛錬にもなって、また読むより速いので概要を把握するのには非常によろしい。翻訳に必要な微妙な言葉遣いはもちろん元の文章を睨みながら行うのだが、文単位でも頭に概要を描けるのは言いたいことがわかっているので適切な日本語訳が湧いてくるって言うもの。 MacOSXはデフォルトで役に立つツールがいっぱいだ。