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6月 14, 2009の投稿を表示しています

神奈川15区は波乱が起こる!?

衆議院議員選挙が近い。 前回の郵政民営化で大勝した自民党の反動と1年毎に交代する首相に嫌気がさしてからか、 今回は、 民主党の政権交代が現実味を帯びて来た。そこで、本当に民主党に政権を任せていいのかの慧眼が市民に求められる訳である。 通勤途中に頂いた民主党のパンフを見て、今日(6/20)に「なぜ今政権交代か」の時事講演会に行って来た。目玉は渡部恒三氏の講演にあるのだが、到着が若干遅れ、その間 ”かつまた恒一郎” 氏の挨拶があった。実は、かつまた氏には前回の衆議院の選挙期間中にお会いしており、そのときの印象は、「中身はともかく喋れない人」とネガティブなものであった。第一印象で政治家には向いてないと思ってしまったのである。しかし、今日の話を聞くと今回の神奈川15区はどちらが勝つのか分からないと思ってしまった。 神奈川15区は河野家の地盤が盤石な土地柄である。その衆議院議員の河野太郎氏は ごまめの歯ぎしり で政策をアピールしているが、今回の補正予算に盛り込まれた「 国立マンガ喫茶が117億円を駈けて箱ものを作る理由が全く不明」と事業仕分け(文科省の公益法人の棚卸し)で指摘したこととその対応の矛盾を ”かつまた”氏は突いて来た。補正予算を通した後にイチャモン付けるのはマッチポンプだと指摘したのである。 改めて「 ごまめの歯ぎしり 09年6月12日号 − 2 」を読むと、なるほど、文科省は無駄遣いをしているのかもしれないと思うが、本質的な疑問である 「なんで補正予算に反対しなかったのですか」 という質問に 「15兆円の景気対策の補正予算に、117億円がおかしいからと反対はできない。」 の太郎氏の説明では、自民党は自浄作用が利かずとの民主党の指摘の方が説得性がある。 また、政権交代で何をするのかについては、”かつまた”氏は、それは「税金の使い方を直す」のだという。役人の役人による役人のための予算となっている現状を、高級官僚の天下りを例に批判している。天下り先が4500団体あり、その予算が年間12兆円で、天下り役人が25、000名いることが、参議院で過半数をとって初めて分かったそうである。それを福祉にまわすのが目的であり、そのことで代官に見立てられた役人から税金を市民に配分し直すのが目的である。この構図は、水戸黄門が悪代官を懲らしめる図に等しいと渡部恒三氏は指摘する。

シバザクラの記事に思う

つぐみ(日本野鳥の会、福井支部発行、2009年6月号)に支部長の柳町邦光氏の記事「土手のシバザクラ群来に思うこと」を読んだ。シバザクラの群生の問題点が簡潔に記されており、それを備忘録として記したい。 まず、「水田に水が入って周りの緑を映しこんでいる田んぼでは、土手に咲いているシバザクラがひと際鮮やかに写っています。遠くから眺めるとシバザクラの畝が浮かび上がって、その広がりの美しさに圧倒されそうです」と新しい田園の風景を取り上げます。その後、以下の問題点を指摘します。 1.シバザクラは北米原産の外来種であること 2.管理された公園でなく、農耕地で(一種類のみ)植えられていること 3.その植え方が土手一面をシートを張り付けて株の部分だけ穴をあけて植える手法を取っていること 4.そのため、土手に根を張って来た在来種は全く呼吸もできず全滅に追いやられてしまうこと 5.これら在来種はこの地で生きて来た他の多くの生き物とつながりを持って来たはず(種子は野鳥の餌、葉は昆虫類の生息に寄与するなど) 6.この方法での土手の植栽が増えていること 7.自然再生を基軸にした生物多様性の保全が問われている(時流に逆行する) そして、「耕地管理の省力化(雑草抜き)は理解できるが、もっと在来種を利用した植え付けや草花の咲く土手に多くの生き物住み着いてくれる方法があるものと思い、〜、私たちの足下からでも昔にあった自然を取り戻そうではありませんか」と結ぶ。 確かにシバザクラの群落は目に見事であるが、その植栽の方法や、そこにいたこれまでの生き物のことには思いが及んでいなかった。なるほどシバザクラだけの土手ではそれこそ「沈黙の冬」となって、鳥たちに餌を供給できないかもしれない。冬の田んぼは雪が無い当地ではホオジロの仲間、カワラヒワ、アトリの仲間やタヒバリなど実は非常ににぎやかでバードウオッチングも楽しいのである。農耕地をレクレーションの場として楽しむバーダにはシバザクラはそんな捉え方ができる問題をはらんでいる。しかし、生産者としての立場に立つと氏の結論は無神経な論に思えてします。 生物の多様性とは農地にとってみれば害虫の種類が多いことを意味しないだろうか。そして、昔にあった自然を取り戻そうとは、生産者に昔の手間のかかる方法をとれとは言っては無いだろうか。そうではなく、現代的な手法を組み合わせて種の多様性