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4月 10, 2011の投稿を表示しています

春の里山

昨日歩いた春の里山は小雨でもそれは木々の萌えが美しかった。 鳥を見聞きするのが目的だが花を愛でたり、その他の小動物も観察して楽しんだ。 芽吹き始めた山は霧の中にあってパステル色でそれは美しい。この季節が一番好きだ。 夏鳥はまだ来ていない。ヒガラやシジュウカラ、ヤマガラがさえずり、ウグイスが競う。ガビチョウは少ない。スミレもそこここで可憐に咲いている。コクサギも黄色い小さな花を咲かせている。コクサギは存在感のある匂いを発するが、葉の表面を触った指の匂いを嗅ぐと焙じ茶の匂いがする。この意見に同意してくれる人は少なかったが。 林道ではヤマアカガエルがゆったり坂を上っていた。備忘録で識別のポイントを書いておく。 <茶色いカエルの4種の識別(タゴガエル、ナガレタゴカエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル[*1]> 指先に丸いこぶがない。もしあればタゴカエル。 背と脇腹の境の筋が目の後ろで内側に曲がればヤマアカガエル。もしほぼ真直ぐならニホンアカガエル。 ネコノメソウも面白い。ヨゴレネコノメソウやネコノメソウの葉のつき方がじっくり見ると巧みにできている。成長にあわせた分岐の時期が異なるだろうに今は見事に全体が水平面を作っている。どうやって水平にあわせるように分岐のタイミングと形状を決めているのか。遺伝と発生の不思議を思う。 (2011.04.10記) [1] 奥山風太郎、 ”山渓ハンディ図鑑9 日本のカエル+サンショウウオ類”、山と渓谷社2002年4月。