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野鳥の録音(ヤブサメ)

今朝も4:00に起きて,野鳥の録音に行く。南向きの如何にも餌が多そうな畑にはそれこそアオジやアカハラが囀っているが、高速道路や新幹線が通っていてとても録音に適さない。それに引き換え、山奥の陽だまりの有るちょっとし広場には人口音は時折飛ぶ飛行機の音だけで静寂そのもの。風やガビチョウやウグイスがいなければ本当に音がしない場所ではないか。今や貴重な場所である.でも鳥がいない.これって沈黙の春!?。そんなことを思わせるほど静かな森の中で有る鳥を待つ。留鳥のキセキレイやホオジロもとても少ない。寂しい限りだ。どうしちゃったんだろうこの冬は。 そんな中、聞いたことのない声を録音することができた。地鳴きを混ぜたウグイスか。それともヤブサメか。ヤブサメだ。高い声。8k-9kHzに音がある。余りにもゆっくりで自信が持てなかったがソナグラムも見てヤブサメだ。 今日の目的はパラボラに取り付けたXactiとPCM-D1の使い勝手や音質の差の確認もある. パラボラ集音機はヤフオクで数年前にゲットしたもので440mmの直径がある. パラボラアンテナの焦点にマイクがくる様に取り付けること(この確認のためにお日様にパラボラ集音機を向けて焦点を確認した).   マイクモードをXYモードでなくステレオモードにすること.これで音の広がりが格段に良くなる.ステレオモードは片側3つの6マイクを使っているのだそうだ.ちなみにXYモードは4マイクで指向性を強くしている.このため,パラボラ集音機と組み合わせるとフォーカスは中央にある様に聞こえるが音の広がりは少ない. 集音機の音源の向きと焦点を結ぶ光学的な向きとぴったり一致するので鳥の姿(音源)をマイクで探せることを意味する.このため,集音機には後から覗ける様になっている. 録音はPCMで96kHz-24bitとした.ヒスノイズはXactiの方が小さい.D1はヒスノイズが大きい.Mac側でデグレードは出来るので。

ICレコーダ(ICR-PR605RM)試し録り(4月の野鳥録音)

今日は三洋のICレコーダ(ICR-PR605RM)を持って近所の里山を歩く. 鳥は数が少なく寂しいもののサクラがきれいに咲いている.歩き初めの気温は10℃以下. アオジはいろんな所でさえずっていたが,ツグミやシロハラはいるものの数は例年に比べて圧倒的に少ない.ルリビタキの地鳴きを聞いた. 今回気がついたICレコーダ(三洋Xacti)使用感について書いておきたい. まず録音について. 録音レベルは2段階しか選べないが”高”にしてもとても小さい(家に帰ってマニュアルを読むと録音状態にして十字ボタンで30段階に設定できるとある.このインタフェース分からんよ). 遠藤ヶ原でヒバリを狙うが,高く飛んでしまい,声が小さいのもあるがこれまた音が小さすぎる. 3m先にガビチョウが出てきてきれいにさえずる.近くに農家の方々が井戸端会議をしているが,レコーダを鳥に向け,会議場所から90度に向ける.これで指向性マイクの特性で人の声は小さくなるはず.でも思ったほど位置の選択性は高くない.おばさんの声入りまくり. おばさんとガビチョウの声 今日の結論, ICレコーダ(三洋,Xacti)は入力感度がとても低い. 音を云々できるほどは録っていない Xactiへの入力音圧を上げるためパラボラを使ってみる. タイマー機能が使えるかな.

新しい録音機(サンヨー ICR-PS605RM)

ICR-PS605RM(三洋) PCM-D1(ソニー) これまで野鳥の声の録音は,SONYのICレコーダPCM-D1で行ってきた. これは少々デカいのと,タイマー機能が無いのが玉に瑕. で,新しいICレコーダを探して選んだのがこれ. サンヨー ICR-PS605RM(K) Xacti ICレコーダー . 森に設置して鳥の定点観測に使おうと思っていた. 必要な機能は以下の通り: 毎日定刻に録音できるタイマー機能 固定できる 電池が長持ち(あるいは外部バッテリ電源で録音できる) それなりの音で取れる(24bitサンプリング) ICレコーダはビジネス向けにたくさん出ていて選ぶのが大変だったけど,最後はこれらを満たしただけでなく,実はマイクが40kHzまで延びているという記事を見つけたからだ. (元記事→ ♪ ) 96kHz-24bitってハイレゾで流行っているが,大抵のICレコーダはライン入力時のスペックであり,そんなマイク持って無いよって感じです.そこでこのマイクで聞こえなくても自然にはどんな高音が混じっているのかMacでスペクトラムを調べられると思ったから,理由の一つ. 今日はまだそこまで試してないけど,犬の散歩のついでに寄せては返す波の音をXactiとPCM-D1を試し録りしてみた. 波は膝したという穏やかもの.文字で表せばザーッツ,って感じ. これをHPF(High Pass Filter)無しで96kHz-24bitでPCMモードで手持ちで両器で録音する. 帰ってヘッドホンで聴いてみる. 音圧の感度は圧倒的にD1の方が良いし,低音もD1の方が良い.しかし,風のボコボコの音はかなり入ってしまった.再生音は嵐の海のような音となってしまった. Xactiの方は,マイク感度の設定を最大にしても音が小さい.小さすぎる.でも,マイクはX-Yモードで録音したが,音の広がりや感じはこちらの方が自然.Macに取り込んで音を3倍にしてヘッドフォンで聞いてみると波が左から右に流れて行くのが聞いて取れた.意外と良いかもって感じ. もっとも本製品は三洋がパナソニックに取り込まれたこともあり,生産中止です.が,もう少しこうした方が良いを少し. ボタンが多く...

見慣れた景色も、一つの疑問で新たな光景となる。 冬の里山はなぜ茶と緑か?

いつもの様に週末に仲間とそして今日一人で近所の里山を歩いた。 丹沢を望む里山(平塚市) 昨日、歩きながらふと思った。なぜこの森の冬は緑と茶色しか無いのか。春や夏、秋には虫の活動や鳥の活動に併せて様々な色の花が咲き、実が色付く。それは植物自身の繁殖戦略によると説明されているし、そうなのだろう思う。 では、その花々や種子では無い、幹や葉はどうして茶や緑しか無いのだろうか? 緑はそのエネルギー生成の機能ゆえ、葉緑体の色が主成分なのであろう。学生時代に調べた記憶に頼ると太陽スペクトルは赤色が最大強度を持つ。そのため、補色の緑が吸収を多いに高めているという説明だったと思う(webでそのうち調べてみよう)。では幹ではどうか。 歩きながら落葉樹や広葉樹の幹を眺めてみる。白っぽい灰色から濃い茶色まで、まー様々である。でもである。ピンクや青、黄色や赤、白に黒はもちろん見られない。なぜ、花々は色とりどりなのに幹はそうではないのだろうか。 植物全般の持つグランドデザインによるものだろうかとまず考えた。葉が緑なように、幹は茶系と種を超えて植物の基本的特徴として不変要素として進化したのだろうか。あるいはたまたまか。 木の幹にも色の差はある.でも大括りでは茶系だ 虫眼鏡を持って幹を観察すると種によって色々なパッチワークが見受けられる。苔だったりカビだったりあるいは蔓性植物の根っこだっり、キノコだったり様々な生態系が樹木の表面にも彩りをもたらしているのがわかる。そうか、必ずしも植物の本来の幹の色という訳でもないらしい。でも、それらは緑やオレンジが混じりながら遠目には茶系の地味な色であるのは変わらない。 足下に目をやる。そこには落ち葉と土が見える。土の色は茶系であり、緑だったはずの葉っぱも生気無く茶色を基調とした色で風にカサコソ動いている。 そうか、緑の葉も茶系になるのか。とすると生体のエネルギーと水やその他の物質で葉緑体は緑に保たれていたに過ぎず、それらが絶たれると酸化や乾燥、腐食で変質し茶系に変色する。それは見慣れたはずの光景ではあった。でも、改めて考えると何がそうさせているのかは知らないでいたことに気がつく。 木を分解するキノコ.このキノコも茶系 では、土はなぜ茶色なのだろう。河原で見る石ころを思い出す。花崗岩や...

このシーズンの冬鳥は少ないか?(2)

昨日は山地の宮ヶ瀬ダムの早戸川林道で鳥の少なさを実感した。 今日(2012.01.08)は近所の里山を歩く。今日は鳥影が濃い。ホオジロ、ヒヨドリ、メジロ、ガビチョウ、ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラなどの留鳥も多い。なによりうれしいのは、冬鳥が多くいたことだ。ツグミとシメは20羽を超える群れでいた。アオジも結構そこかしこにいた。イカルやマヒワがいないが、ジョウビタキ、ルリビタキは姿も確認できた。 今の仮説は今年の冬鳥は渡来が遅いのではないか。1ヶ月〜2ヶ月の遅れ。今の時期林の中で群れでいるというのは渡って来たばかりでないかと想像する。今後、増えて行くとよいのだが。

このシーズンの冬鳥は少ないか?(1)

今年初めての鳥見に仲間と丹沢山に行ってきた(2012.01.06)。宮ヶ瀬(早戸川林道)をゆっくりと午前いっぱい歩く。本当に鳥が少ない。種類こそ35種とそこそこ出たが鳥影が非常に薄い。鳥そのものが少ない。ガビチョウばかりかヒヨドリも少ない。ツグミもシロハラもアカハラもアオジも何もかもが少ない。冬に渡来する冬鳥はまだしも、留鳥も少ない。期待のベニマシコやカヤクグリはもってもほか。里で感じている冬鳥の少なさを山でも感じた次第だ。 ビジターセンターの学芸員もことしは鳥が少ないと仰る。本当に少ないのか遅いだけなのか。それを確かめに翌日近くの里山に行く(次号)。 ----------------  宮ヶ瀬(早戸川林道)2012.01.06 ---------------------- 気象:晴れ、8時の温度:−2度、昼の温度:7度 見た鳥: カイツブリ科: カイツブリ ウ科: カワウ サギ科: アオサギ タカ科: ミサゴ、トビ、ツミ、ハイタカ、ノスリ カモ科: オシドリ、マガモ、カルガモ ハト科: キジバト、ドバト、(かなり前のアオバトの被食痕) キツツキ科: コゲラ セキレイ科: キセキレイ、ハクセキレイ ヒヨドリ科: ヒヨドリ ヒタキ科: ルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ ウグイス エナガ科: エナガ シジュウカラ科:ヒガラ、シジュウカラ、ヤマガラ メジロ科:  メジロ ホオジロ科: ホオジロ、カシラダカ、アオジ アトリ科:  カワラヒワ カラス科:  カケス、ハシブトガラス カワガラス科:カワガラス その他:   ガビチョウ 以上 35種

幾つか思う事

(1)「セレンディピティ」:今日であった言葉で 偶然幸運に出会う能力だそうだ.このことばを偶然小冊子で見つけてgoogle. 「セイロンの3人の王子」という物語で意図しない幸運に出会うのが主なストーリらしい.ここでなぜ運が強い人とそうでない人がいるのか.自分は運も人の縁も恵まれていると思っている.イギリスのリチャードワイズマンによると「自分は運があると思う人は注意力がありヒントとなるものに気づく能力があり,偶然でも自分で幸運を呼び込んでいる人」なのだそうだ.出会いなのでこの本も買ってみようか. (2)帝国以降(E.トッド)を読み出す. 「日本の読者へ」とした前書きに,「ドイツが第2次世界大戦争中の一般市民への大量爆撃の被害の意味に付いて敢然として考察しようとしている現在イデオロギー面において世界は1945年の核攻撃に関する論争をいないで済ませることは出来ない」「アメリカの軍事行動は〜場合によっては人類に対する犯罪のカテゴリーに入れられるべき」とアメリカが行ったジェノサイドの理解が人類として不可欠と宣言している.面白く読めそうだ. (3)日本はなぜ世界で一番人気があるのか:竹田恒泰著 半分読んだ.素直に心すく読書が出来ている.この国の和による統治の原型を作ったヤマト王朝についての視点が私には新しい.きっとその前の日本人にあった要素でそれを表出ししたヤマト王朝が全国統一に成功したと感じる.これも一つのセレンディピティか.