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世界のアオバト

アオバトは世界にはどのくらいの種類がいてそれらはどんな分布をしているのだろう。アオバトを見ていても相対化しないとその特殊性や独自性はなかなかわからないのではないか。 そんなことが気になってきた。 蝶々の世界には偉大なアマチュアの存在がある。例えば、 五十嵐邁 (すぐる)さんは、大成建設の取締、信越半導体の社長を務めるまで実業界で成功されながら、日本蝶類学会の発起人で初代会長である。テングアゲハの調査団を結成し、ヒマラヤ山脈のふもと(インドのダージリン)で探索を行い本を出版するなど蝶の世界に大きな寄与をしている。 藤岡知夫 さんは、レーザが専門の物理を本業とされ、財団法人応用工学研究所の理事長をされている。そして、1992年に五十嵐邁さんらと共に日本蝶類学会を発足させ、2010年現在、日本蝶類学会(フジミドリシジミ)副会長であられる。 このような偉大な方々には及ばないながら、本業で成功させながら昆虫少年だった子供の時代からの”好き”を極められている人々がおられることは勇気づけられる。 アオバトで調べたいこと: 世界に何種類いるのか それらの種はどこで観察されているのか(分布図) なんと呼ばれているのか(科学名、標準和名、英名、現地名) 形態上の特徴 行動習性(鳴く声、動画も) フィールドガイドと日本野鳥の会神奈川が出している「神奈川の鳥」をあわせたようなものを作りたい。このインターネットの世界でどこまで迫れるのかを図版、文字・文章ばかりでなく声や動画も対象にして調べてみよう。それに行かずにできるのはどの程度だろう。

町の鳥(大磯町のアオバト)

神奈川県大磯町にある照ヶ崎の岩礁には繁殖期にアオバトが海水吸飲に来る。そのこともあり、大磯町が今回、今の町の鳥カモメに追加してアオバトを町の鳥にすることを検討しているという。→ 大磯町 。 そこで、住人として次のようなメールでエールを送った。 大磯町政策課御中 広報大磯を拝見し賛成意見を述べさせていただきます。 10年前に当地大磯にアオバトを観察するのを一つの目的に引っ越してきました。 以来ずっと観察しております。 アオバトは照ヶ崎で朝日に照らされて海水を飲む姿は、それはそれは美しいですね。歩道も整備され見やすくなりました。アオバト自身は森の中では保護色であることもあり滅多に見つけることは出来ません。照ヶ崎を別にすれば日本でもこんなに間近に海水シーンを見られる場所は数えられるほどでしょう。ここの大切さは、日本中からのバードウオッチャばかりでなく海外からもバードウオッチャが見えられることから、世界的にも知れ渡るようになりました。 天然記念物の照ヶ崎は光る蛸に姿を変えた千手観音が引き上げられたと伝わるところです。大磯町の鳥にアオバトを選ぶことで、21世紀の大磯町を照らし世の中に知らしめる一つのきっかけになるのではないでしょうか。 住所: 氏名:

疑問こそ好奇心

今月も鳥仲間とフィールドに鳥のカウント調査に行ってきた。 道を歩いて、虫や花、鳥を眺め、写真を撮り、触れていてふと疑問が湧いてくることがある。これをメモに書き留めて後で調べたり、都度思い出したりするともっと豊かに自然の仕組みがわかるのかなと思ったりした。今日の疑問、ヘーな事柄を書き留めておこう。 (1) 昨日は大雨。今日は新しいクモの巣が多いが、雨の日はどこにいるんだろう。もちろん葉とかの裏にいることは想像できるが、その間巣はどうしているんだろう。今日はまっさらの巣が多かった。 (2) よく見たらザトウムシに目が有るゾ。盲目ではなかったか? (3) 猛威を振るうトキワツユクサは外来種だが、根っ子まで抜いてもだめだって。根っ子に閉鎖花があり、そこで種が出来てそいつが繁殖すると、教えてもらった。

今日も素敵な言葉に出会えた。「音楽の原始は自然の心地よい音」湯川れい子さん

今日も素敵な言葉に出会えた。 野鳥7月号(2010年)の付録「Toriino」に湯川れい子さんのインタビュー記事が載っていた。あの音楽評論家の湯川さんである。自然と音楽との関連を問われ、次のように答えている。 「音楽そのものが自然から生まれた存在であり、楽器も最初は鳥の声、木々が風にそよぐ音、よせては返す波の音なんかを、どう再現するかというところから始まりました。つまり、自然の中の心地よい音だけを取り出して組み合わせたものが「音楽」だと思うんです。だから、大自然のなかではその自然の音を楽しむことが一番。」 深いなー。音楽は自然の心地よい音の再現と組み合わせが始まりなんだ。 キビタキがさえずる木立ち、サンショウクイやホトトギスが鳴き交わす森。或いは、チドリが渡る夕暮れの岩礁、ホオジロの囀る晴れ渡った丘、ヨタカやトラツグミが己の存在を示す夜道。 多くの鳥が鳴くのは、特にスズメ目の仲間には人に美しく感じる種類が多い。 ここで、昔から考えてもよく解らない疑問が思い出される。 なぜヒトは鳥の囀りを美しいと感じるのだろう。囀りばかりでなく姿も美しいものが多い。ウグイスが春先に住宅地で練習する歌はヒトにも上手いとは言えない。それが時を経て、春が深まるにつれ見事に囀るウグイスばかりとなるのだ。ウグイスがどう感じているのかは別として、魅力的で価値が高まる方にその歌い方を変えたのは違いない。歌が同性に対する意味と異性に対する意味とでは異なるらしいが、それでも見事な歌い方は、力や能力が高いことの証明なのだろう。 鳥にもにヒトにもおなじ見事さを感じることが出来るのなら、それは、何か、絶対的な美しさがあると思えてしまう。絶対的な美しさ、それは何だろう。もし、ヒトを含めた生物に絶対的な美を感じることができるとすれば何と素晴らしいことだろう。同じ価値観を共有しているのかもしれない。 もちろん、そんな存在ばかりでなく、キレイな花に集まる蝶と同じくらい、糞に集まるハエや腐肉臭を放つラフレシアの花もある。彼等も役割のある大切な存在なのだから、彼らなりの美意識があるのだろが。 もしかすると、絶対的な美というものが存在して、それをわかった上で、美の表現を価値とするもの、その反対の特徴を追求するものと進化が進んで行ったのかもしれない。 何となく心地良い風や風景...

アオバトを見に照ヶ崎に『アッパレ! KANAGAWA 大行進』

知らずに6時に照ヶ崎(神奈川県大磯町)に行ったらテレビが来るという。 アオバトを見られるデビット伊東さん ウエブ用の写真を撮るクルー ご当地番組『 アッパレ! KANAGAWA 大行進 』。今日は曇りでアオバトの出足は遅い。 9時頃クルー一行が来られたと思うが、ちょうどエリザベスサンダースホーム方面から次々とアオバトが飛来する時間と重なった。デビット伊東さんと三崎アナウンサーに岩礁に降り立ったアオバトを見てもらう。TVということもあろうが、素直に緑色がきれいと感想を仰っておられた。 1時間番組の中で、5分程度とはいえアオバトがTVネタとして取り上げられるのは、大磯といえばアオバト、アオバトといえばアオバト、って感じで認知されてきたと思う。 ここはアオバトには世界一の場所だからだね。

電車で虫刺されるとは

会社の帰りに電車に乗った直後に虫に刺された。 突然イタタタタタって感じで。感じとしては蜂に刺された感じ。右手の肘だから直接見えない。大事には至らなかったが、都会で刺されるとは。夜に、。フィールドでは何年も刺されていないのに。正体は不明だけど。

この人凄い「石塚徹さん」、「ゆかいな聞き耳ずきん」を読んで

” ゆかいな聞き耳ずきん、クロツグミの鳴き声の謎をとく ”を読んだ。 鳥仲間に薦められて図書館で借りた本だ。 Amazonにはなかった。 表紙をめくると新潟の昔話「聞き耳ずきん」から始まる。はたらきものの権兵衛が親切にしたネズミからずきんをもらう。そのずきんを被ると鳥の言葉がわかるという。果たして鳥の言葉のわかるようになった権兵衛は、庄屋の病気の娘さんをその力で直し、権兵衛は娘さんと結婚し幸せになったというお話、そんな昔話から始まる。 読み進めるとわかるのだが、石塚さんはクロツグミの囀りから個体識別し、森での繁殖行動を調査するまでになるが、もともとの動機は、クロツグミの囀りをカタカナで表したいことだったそうだ。挑戦する当時、クロツグミはレパートリーが豊富すぎて無限にある様に思われ、声をカタカナで表すという聞きなしは無理だと思われていたからだ。 なるほど本に書いてあるクロツグミの声のカタカナ書きを読むとクロツグミが鳴いている感じがする。カタカナでで書くことで個体毎の特徴が見えてきたそうだ。そこでその効果を調べるために、箱根の仙石原で個体識別に挑戦したところ、成功したと感じ自信ができ、「聞き耳ずきん」を手に入れたような気になったそうだ。そして大学の学生時代の研究で取り組んだ金沢の森でその威力を試すことにした。明示はないがそこでは鳥を捕まえて足輪を付けるバンディングが長年なされており、声による個体識別の結果を足輪で確認できることによるために彼の地を選んだのだろう。 当時、横浜市で教師をされていた石塚さんは毎週末を金沢に通うことになる。そこの森で、縄張りで囀るクロツグミの声と、目視による足輪確認で個体識別が可能であることを実証的に検証している。識別された個体には名前がつけられ、またその名前が付けられたことでよりいっそう鳥達の生活に入り込める様に読者の私も感じられた。 絵がまたいい。クロツグミの個体を書き分けられるのは鳥好きの岩本久則さんしかできなかったろう。腹の黒のマークがトランプ柄のアイディアもすばらしい。 そして、読み進めると個体識別の威力に圧倒される。 テリトリー以外でさえずることがあること。森のクロツグミは共通的な歌を持っていること。時に明らかに異なる歌を持つクロツグミが居着いた時、2〜3ヶ月で元の自分の歌を捨て、森の共通の囀りを覚...