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Macで動画を

家族の思いでには、記憶の他に写真やビデオがある。 子供が生まれたときに、その子が父になり、父親に怒られたときに、父親が小さいことがあった、おじいちゃんもおばあちゃんも父親を愛していた、なんていうことを伝えるために、せっせと、親ばかを承知でビデオを録画していた。 メディアはHi8が主である。VHSもある。でも、Hi8のハンディーカムはヘッドが劣化して、ノイズが多くなりお蔵入り。今ではHDVのハンディーカムに代替わりしている。そこで、MacOSXでUSB接続でH.264形式で保存できるキャプチャー機(Blackmagic)を購入した。昨年の12月初めのこと。Hi8をどしどし溜め込んでいた。Hi8の再生映像がいつも底辺近くで乱れているのだが、こいつの良いところは取り込み位置を手動で調整できるところ。コンポジットばかりでなく、S端子も、コンポーネントも対応している。ユーザインタフェースも簡単そのもの。10分おきにファイル分割し、125分で取り込み終了すれば、終夜に動かしておけば良い。 そして問題発生。Hi8の再生に使っていたデッキが死んでしまった。しかもHi8のテープを噛んだまま、取り出せなくなった。修理に出すと、デッキの部品保管期間は8年で、それを超えているから、オーバホールはできず、機構系のみの修理でも約3万円だという。おいおい。 皆どうしているのか探しに探したらSONYからHi8のポータブルデッキが売っていた。GV-D200。こいつの良いところは、現行製品のHi8デッキであるところ、iLinkが使えること、デジタル機としても使えること。小さいこと。レガシーメディアのデジタルアーカイブ化の道を残してくれたことにメーカとしての良心をちょっとだけ感じた。価格をのぞいては。 最大の問題のテープが絡み付かないことだが、一回だけあった。テープを入れたらエラーが出て、出てこなくなった。電源抜いたりしてもだめ。リセット押したら、なんとか出てきてセーフ。 ところが、いい気になって動画取り込みしていたら、今度は内蔵HDDの容量が足りなくなってしまった。700GBもあるのに。 という訳で、1.5〜2.0TBにするぞ。今度はミラーリングしているバックアップ用のHDDの容量が足りなくなるに違いない。あ〜、映像も音声もディジタル化には金がかかる。

正月の行事

今日は、授業参観、地域の獣医科先生のお話、国の重要無形民俗文化財の左義長に行った。 小学5年生への中川獣医のお話は、身近な話題の水がどこからきたのかから、丹沢に、そしてそこに暮らす野生動物の環境の悪化(鹿の食害、狸の抜け毛、熊の里への出現など)からお話しいただいた。面白かったのは、台湾リス(クリハラリス)が相模川を超えてもう大磯に入っていること、野鳥に詳しい子が多いことがある。 無病息災を願う左義長で、団子を焼いて砂糖醤油で頂いた。毎年、毎年、子供達と熱い熱いと団子を焼くのが楽しい。 今日は、いくつか数式をいじってリーマン予想の本の最初の3つの定理を解くことができた。かいかん。

π(パイ)の神秘 を読んで

今日はπの本を読んだ。 図書館で数学の軽めの本を選んで借りてきた本だ。 この本は、円周率πを巡る人類の歴史を解釈/桁数の進展を中心にまとめられた本である。 本としては、まとまりがなくさほど魅力は感じなかった。ネットで調べたものを多少の裏付けは取ったもののそれらをまとめたという印象の強い本。 それでも面白かったこと、知らなかったこととして、以下を備忘録的に書き留める。 πの記号を普及させたのは最初でないにしろオイラーである。 スパコンを使って億の桁の計算で覇を争った日本の金田+田村チームの他方のチームは個人宅に自作した チュドノフスキー兄弟だった。 チュドノフスキー兄弟は天才的数学者だが、弟の病気もありソ連を逃げ出した(今読んでいる別の本もここが主題)。 πは超越数と呼ばれる、超越数のその意味

今年の目標

2010年も明けました。 今年の目標の一つに次の定理を証明できるようになることがある。先のブログの算数宇宙冒険の一つのお題です。 1+2+3+4+...=-1/12 自然数を全部足すと-1/12となるという定理です。ゼータ関数ζ(n)のn=-1の時の値がそれです。 そこで、図書館で何冊か書籍を借りてきてました。 ポイントは無限の個数を足し合わせたことにヒントがあるので、無限について書かれたものです。 足立恒雄著「「無限」の考察」(2009.06) 絵本の雰囲気を醸し出しているのだが、中身は非常に整理され、わかりがいい。記憶に残したいのでポイントを書いておこう。 数学的無限大は3つあり、 解析に登場する無限大 幾何に登場する無限大 集合に登場する無限大 面白いと思ったのは、集合の無限大。著者によると集合の発見こそ、数学史上至高の創造だそうだ。カントル(1845−1918)がその創始者で、無限集合は「一つの集合の一部分集合であって全体と1対1のペアリングを与えられる」と定義される(デデキントの定義)。自然数はnとn^2がペアレントの例で自然数は無限集合である。2つの線分は他の一点から照らせば、1対1にペアリングができるので、そして、相互に近い点は相互に近い点に写されているので同相と幾何ではいうそうです。そして、集合の対等性に目の覚める例が出てきます。集合Xの全集合と集合Yの全集合との間に1対1の対応を付ける方法があるとき、XとYとは集合として対等であるという。任意の線分はすべて互いに対等である。 そして、びっくりする例が、平面と直線が対等であるという証明。カントルが証明したとき自分でも信じられなかったという。 平面上に点(a,b)をおいて、 例えば、a=0.2019...、b=0.5508...とすれば、 各位の数字を互い違いに入れて c=0.25051098... という実数を作る。これで1対1のペアリングであることはほぼ明らか、という。これってなんか聞いたことがあるぞ。無限にある部屋のホテルにはもしも満員でも人をさらに泊められるという方法。一人の新たな客には宿泊客に一つズレてもらうこと。不思議だなー。1次元と2次元は等しいかといえば違う。集合として対等ではあるが幾何的には同相ではない。なぜなら、平面の点を中心...

「算数宇宙の冒険」を読んだ

算数宇宙の冒険  ( 川端 裕人 著)は、数学を題材にしたSF小説。 表紙が目にとまって手にした本。NHKスペシャルで最近あった「リーマン予想」のプログラムを見て予習効果となっていたこともあり、と ても身近に感じられた。 ゼータ関数; ζ(s)=Σ(n^-s) がその物語の基底となっている。 面白いと感じたのは、 η(s)=Σ(n^-s)=Π(1/(1-p^-1)), (nは自然数、pは素数) が和と積の世界のつながりとして物語の一部にしたところ。和と積の違いを、前にブログに書いたが、果たしてそういった考えをするんだと思ったのがその理由。sが1のときの証明もエラストテネスの考え方でできるというのも、もしかすると勘のいい小学生はわかるかもしれない。和と積は行列式と固有値の関係にも現れる。なるほどね。 物語のアイディアは、リーマン予想と物理学の関係にヒントを得ている。自明でない零点の間隔分布が重粒子のエネルギー準位解析に用いられたランダム行列理論に出てくる固有値の振る舞いと同じというのがそれで、話の後半はそれを手がかりにファンタジーを紡ぎだしている。 最初、数学を物語仕立てにした啓蒙書かと思いながら読んだため、相当違和感があったが、SFだとわかってからは気軽に読めた。 話の構造に近い本として、 井沢元の 猿丸幻視行 があるが、こちらの方が著者の解釈、考え方が一貫してすばらしい本であるが、それに比べると本書は何が伝えたかったことなのかはっきりしない。小粒なアイディアは満載されているが、それが大きな宇宙観なり、数学と物理をつなげる解釈なりに提示できていればいいのだが、そこまでは深まっていないのが残念である。次回作に期待というところだろう。 表紙のイラストは、とってもいい。日経エレクトロニクスの最近の表紙を書いた人だろう。理由はいえないが惹き付ける力がある。 そして、本書のもう一つ魅力で、新たな取り組みは、サポートサイトだろう。 算数宇宙の冒険 数学の解説 ビデオでゼータ関数の講義を聴けたが、1/3のところで睡魔で撃沈。また、 ゼータ関数の音色とか聞けて面白い。

走る男II (神奈川辻堂 海浜公園〜江ノ島)にサポータで参加

友達に誘われて、 走る男II  の神奈川編に参加。スゴい人。何人いたんだろう?200〜400人? この季節としては暖かく、穏やかなに、清々しく晴れた空のもと、ジョギングした。10km。 友達とは久しぶりだったので、つもる話も走りながらできた。3〜4ヶ月ぶりに体を動かしたが、思ったよりカラダは動き、完走できた。 江ノ島の片瀬海岸は波もちょぼちょぼなのにサーファーだらけで可哀想。ローカルサーファは少しはずれの海岸で自伝車乗り付けて波待ち。 まぶしく輝く海を眺めながら、サポータは思い思いに喋りながら、旗を持ちながら、ゆっくりと風と時間が流れて行くのでした。

この本面白い「鳥たちの森」

図書館でなにげに見つけた本が面白かった。 日野輝明著「鳥たちの森」 20年近くバードウオッティングを趣味にしているが、知らない話満載のネタ本だ。その主題は、森(植物)が恐竜を鳥に進化させ、その鳥が森を育てるという共進化がベースになっている。 鳥になった恐竜のみ生き残れ、他の種は絶滅した理由を著者は仮説ながら面白く教えてくれる。白亜紀、花をつけだした植物が昆虫たちとものすごいスピードで共進化し、それについて行けなかったのが恐竜だった、というのが骨子。 鳥と森の関係も知らない話が満載だった。ドングリは上半分(とんがった方)が下部よりタンニンの量が違い、動物はタンニンが少ない下部を食べているので、胚軸がある上部は食べ残り発芽できるらしい。へ〜。 また、オーストラリアのスズミツスイは集団でキジラミを牧場のように大きくなるまで育てるらしい。虫害で木が枯れてしまうまで40年共存するという。ユーカリとは敵対関係にある。 精緻で定量的な鳥と森の関係、大胆な仮説、地球の駆け巡る鳥と森の関係、時間も億年スケールだ。教科書的使われ方も想定されているので、両者の関係がたくさんの例示されている。 非繁殖期によく目にする混群も、それぞれの種で役割が異なる。シジュウカラとエナガ、ヒガラの関係は普段目にしているだけにそうだったのかと目から鱗の話満載だ。 鳥好きな方、森好きな方にお勧めな本だ。