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この本面白い「鳥たちの森」

図書館でなにげに見つけた本が面白かった。

日野輝明著「鳥たちの森」



20年近くバードウオッティングを趣味にしているが、知らない話満載のネタ本だ。その主題は、森(植物)が恐竜を鳥に進化させ、その鳥が森を育てるという共進化がベースになっている。

鳥になった恐竜のみ生き残れ、他の種は絶滅した理由を著者は仮説ながら面白く教えてくれる。白亜紀、花をつけだした植物が昆虫たちとものすごいスピードで共進化し、それについて行けなかったのが恐竜だった、というのが骨子。

鳥と森の関係も知らない話が満載だった。ドングリは上半分(とんがった方)が下部よりタンニンの量が違い、動物はタンニンが少ない下部を食べているので、胚軸がある上部は食べ残り発芽できるらしい。へ〜。
また、オーストラリアのスズミツスイは集団でキジラミを牧場のように大きくなるまで育てるらしい。虫害で木が枯れてしまうまで40年共存するという。ユーカリとは敵対関係にある。

精緻で定量的な鳥と森の関係、大胆な仮説、地球の駆け巡る鳥と森の関係、時間も億年スケールだ。教科書的使われ方も想定されているので、両者の関係がたくさんの例示されている。

非繁殖期によく目にする混群も、それぞれの種で役割が異なる。シジュウカラとエナガ、ヒガラの関係は普段目にしているだけにそうだったのかと目から鱗の話満載だ。


鳥好きな方、森好きな方にお勧めな本だ。

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