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お湯取り物語(風呂の残り湯で洗濯) でも、アチャーホルソー落としたー、回収不能

DIYの利点は専門家に頼む場合と比べて、コストを抑えること、自分に専門スキルが身に付くことがあげられる。
しかし、コストを低く抑えるは失敗しないことが肝心だ。今回失敗して、今回改めてそれを再認識した次第。

先週の続きで、お風呂の残り湯で洗濯ができる様に残り湯吸水用のホースを壁に穴をあけてバスタブに最短で常設することが、今日のお題。
参考にさせて頂いたのがこのページ

洗濯機の脇の壁の向こうが浴槽。そこまで壁に穴を開けて吸水ホースを常設する
お風呂のお湯取り用のポンプは洗濯機本体についているので、純正のホースとフィルタを購入。本体に無理無くかつ簡単につけるには純正品がいいと思いこれを購入した。ネット最安値は1350円だと思ったが取引のリスクと別途の送料を考えると、近所の大型電気店で取り寄せを選択した。電気店で1,836円だった。楽天なんかの店では1,700円のところが多かったので送料を考えると安いと大満足。


日立 純正 洗濯機用部 NW-9S3 029 洗濯機用お湯取りホース 5m(吸水ホース)

このホースは外径が19mmで、内径が15mmであるとノギスではかって確かめた。このページにある様にL時のパイプを探す。ロイヤルホームセンターとUnidyを隈無く探したが、外径が15mmのL字パイプは見つけられなかった。まあいいや。このホースだけで壁に突ける様に変更。

最初の段取りは、洗濯機側の壁に20mmのホルソーで穴を開ける。そのまま、ホルソーを前進させて風呂側の壁を開ける、というもの。なぜなら、その方が簡単そうだから。風呂側の壁を室内から開けることも可能だろうが、洗濯機の壁の穴位置を決めて、それにぴったり合う様に風呂の壁の穴位置を決めるのが相当難しいと判断したのだ。ユニットバスなので上下にも左右にもずれているので正確に位置を割り出せないと考えた。

しかし、この方法ではうまく行かなかった。

洗濯機側の壁は石膏ボードなので、木工用のホルソー(20mmφ)で問題なく穴開けできた。新規に購入したホルソーがこれ(下の写真)。インパクトドリル用のホルソーを買って来た。1800円位。

新規購入のホルソー(1800円位)
次に、このホルソーを手持ちの延長ビットで延ばして、いよいよ風呂場まで壁を貫通させようと試みた。しかしながら、手持ちの延長ビットは100mmで壁に届かないことがやってみてわかった。しかたなくそろりとひっぱったが、なんとこのホルソーが壁と壁の間に落ちてしまった。ゲゲ!回収不能なのは明らか。クー、石膏ボード一穴で1800円かー!思考停止に落ちいった。妻も回収方法を考えてくれたが、出た結論がユニットバスを交換するときに拾おうね〜という温かいお言葉。

気を取り直して、
難しかろうとあきらめた風呂側から穴を開ける方法をとることにする。そのため何度も何度も採寸する。ここだと決めた。自信もあった。しっかり、ユニットバスの天井穴から壁側を覗いて見ると穴を開けようとした正にそこの部分に石膏ボードを止めるための柱があった。ここではだめだ。洗濯機側にの壁には柱は無かったので混乱した。この部分の柱の構造に自信が持てなくなり、ままよと位置を決めて風呂場の穴あけをすることにした。

ユニットバスなのでFRPだろう、木工用で切れるだろうと思っていたが、よくよく見てみるとタイルが張ってあるではないか。フェイクではなかった。11年住んでいるがタイル風プラでなくタイルだったと初めて認識した。

金属製の6mmφのドリルビットで試しに開けてみる。タイルが硬すぎてかなり時間がかかったが開いた。先ほど落としてしまった買ったばかりの木工用のホルソーではだめだったということもわかった。そこで、先端にダイヤモンドでがまぶしてある専用治具を買って来た。これは高かった。タイル専用でしかも湿式。つまり切削中に水をかけてあげる必要がある。1500円ほどの給水専用道具も売っていたが使用頻度はそんなに高くないだろうから自分でなんとかする。これを考えるのが楽しい。

タイル用穴あけドリル(4800円位した)
そこで用意したのがペットボトルとスポンジ。スポンジは口に入る様に小さく切り出した。
ダイヤモンド付きタイル用ドリルに水を掛けるために用意したペットボトルとスポンジ

ボトルに水を入れて逆さにして壁にゴムテープで固定。ちょろちょろ壁伝いに水が流れていい具合に歯の当たる部分に水が流れて行った。

スポンジが壁に当たる様に固定すると壁伝いに細い水が流れた

これが今回のDIYで最大の工夫点かもしれない。ダイアモンドドリルはなかなか切れ味も良く1分程度できれいに穴が開いた。タイルはPRF含めて8mmだった。専用治具は凄いぜ。この後ライトを照らして本当に貫通したのかどうかを確認した。

開いた穴(20mmφ)

次に風呂側と洗濯機側の穴に吸水ホースを通す。しかし穴同士がずれているのでそのままではホースは通らない。針金でまず通り道を確保し、針金をより太いケーブに巻いて、穴に通し、この太いケーブルをガイドにホースを通した。この作業は夫婦の共同作業。愛が試されます。
穴同士を針金で渡す
難なく吸水ホースを通すことができた。ラッキー。
針金を巻いたケーブをつたって渡した吸水ホース

水や水分がホーズを伝わって行かない様にブッシングを取り付けた
ホースをつたって水が漏れるのを防ぐため、水止めをします。まずホースにブッシングをする。直径25mmのブッシングを買って来て取り付けた。ブッシングは電工用売り場にあった。そのブッシングに16mmの穴を開けてキツキツにホースを通す。写真で見てわかる通りホースは螺旋状に太い線が形成されており、ブッシングの穴は外径より小さい方がいい。穴は16mmの木工用ドリルで開けた。ブッシングを当て木に当てて穴を開けた。狙い通りいい感じでゴムのブッシングがホースに密着している。簡単。

次に風呂側のブッシングを壁に密着させシリコンで水止めをする。手元にあったシリコンコーキングを使った。防カビじゃないけど、色味はグレーなので黴びても目立たないだろう。
水止め用シリコンコーキング
コーキングするために壁を養生する。仕上がりをよくするために円形に開けた穴のガムテープを張る。

コーキング用に養生する
この穴空きガムテープは簡単に作れる。木っ端にガムテープを2重に張り、上から円を書いてその通りにカッターで切ればいい。

円形の穴が開いた目張り用ガムテープ
で、コーキングはこんな感じに盛って、ブッシングゴムをシリコンに埋める様に固定する。
コーキングをたっぷり塗ってヘラで整形する
養生テープを剥がすと出来上がり。シリコンが固まる前にガムテープを剥がすのがポイントで、これはコーキングの使用説明書に書いてある通りの方法。

風呂側の壁に取り付けられたお湯取り吸水ホース

職人さんほどうまくないがまあいいでしょう。1時間仕事だと思ったけど、ホームセンターを2往復したのを含め半日掛かってしまった。しかもホルソーを落として焦りまくり。

まとめとして、ホルソーが壁と壁の間に落ちてしまい、コストアップになってしまった。でも気を取り直して完成までこぎ着けることができた。今回の自分なりの工夫は2点。湿式ダイヤモンドドリルの自動給水と円の穴が開いた養生テープ。こういったことを考えながらするのが楽しいね。

洗濯機君はいい感じで洗濯時にお風呂のお湯を汲み取っています。面倒臭くないと妻も喜んでいます。

おわり

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