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原子力発電事故の基礎知識(8) ー正しく恐怖と向き合うためにー

3.11直後の原発事故に端を発した放射能の恐怖が世の中を覆った.私もそうだった.


無知は不安を増幅する.原発とはどんな危険性を持っているのか.どの程度放射能で影響が出るのか.そう思ってwebを調べてみた.でも特定の情報を固まりとし得るにはwebでは時間がかかりすぎる.やはり編集が入った本しかない,と思えるのだ.

そこで3冊の本をAmazonで購入した.

1.「原子力発電(改訂版),電気学会編,1970年初版.1996年改訂版」
2.「人は放射線になぜ弱いのか(第3版),BLUE BACKS,1998年第1刷,2008年第5刷」
3.「内部被曝の脅威.ちくま新書,2005年第1刷発行,2011年第2刷」

1.は直ぐきた.2.3.は2週間こなかった.Amazonでこんなに時間がかかったのは初めてか.本も早く紙の媒体から電子媒体に移行しないとこの2週間は致命的と思った.

1.の本ではいったいどんな放射性元素がウラン238から発生しているのか,それらは発電のどのステージで起こっているのか,もっと知りたいのはヨウ素131はウラン238の臨界核分裂反応からしか得られないのか,今のヨウ素131のモニタから炉内の反応を推定できるのかどうか.を知りたかったためだ.

核分裂反応[1]を読むと,U235,U238,Pu239の核分裂生成物の生成率を見ると原子数76から160まで3桁ぐらい差はあるものの全部生成されている.化学反応のように特定の反応が起こっているわけではない.ヨウ素131は二コブの生成率表で見ると1〜2%のようだ.大気中モニタリングでヨウ素131が検出されたら8日間の半減期のヨウ素131は福島原発の事故由来と思えばいいだろうが,それが臨界だから起きているのか,使用済み燃料棒からも放出されているのかはわからない.引き続き要調査である.なお,[2]のページを見つけた.

原子力工学の本を探してわかったのは誰かがいってたけど,最近の本が無いのだ.原子核の専門書や一般向けの本はあるが,学生向けの原子工学の本が無い.大学で研究がなされていないのかもしれない.これは将来原子力を担う専門家が居なくなる事を意味しており今のうちに手を打っていかねばならないと感じた.日本の原子力発電所の廃炉までは数十年かかるゾ.世界には400機以上あるからビジネスは成り立つと思うのだが.

次回は人と放射線の関係について読後感想を書いてみたい.

Ref.
1.  尾本義一編集,「原子力発電改訂版」,電気学会大学講座,電気学会編,p23, 1970年初版.1996年14版.
2. 一日あたりのヨウ素131生成量,http://d.hatena.ne.jp/elm200/20110326/1301118597

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