原子力発電の基礎知識(3)まで書いたところで妻がAERAの最新号を買って帰ってきた.
twitterでものすごく評判の悪い表紙である.中身を読むと書いてある事は勉強の範囲で別に驚くような事は書いていないし,放射能(放射性物質)は気象条件により遠くまで飛散するので表紙もそんなに誇張されているわけではない.ただ,人体に影響がある量かどうかだ.
記事でちょっと気になったので調べてみた.気になる点とは「ヨウ素は〜,臨界が止まった状況だったので炉内の量は既にそんなに多くはなく心配の必要な無いが,仮に臨界が起きたとすると事態は変わる.炉内で大量に作られ始める事になる」である.これは本当だろうか.ヨウ素131は臨界以上のウランの核分裂でしか出来ないのかを調べた.
まず見つけたのは参考[1].ここれは使用済み燃料棒の発熱は「核分裂生成物(クリプトン89、ストロンチウム89,90、イットリウム90、ジルコニウム95、ヨウ素131、キセノン133、135、セシウム137など)をはじめとする、非常に多数の数時間、数日以上の半減期を持つ物質の崩壊による放射線エネルギーによる熱」とのこと。これらの核分裂生成物が崩壊するときにヨウ素131が出ないのだろうか.
次に見つけたのが参考[2]だ.ここではウラン−238の自発核分裂 でのみ生じるのなら使用済み燃料棒ではあまり起こらないだろう.ひとまず安心.
結論として,
*1:使用済み燃料を冷却せずに放置したら、再臨界します?
*2:放射能ミニ知識(ヨウ素131)
twitterでものすごく評判の悪い表紙である.中身を読むと書いてある事は勉強の範囲で別に驚くような事は書いていないし,放射能(放射性物質)は気象条件により遠くまで飛散するので表紙もそんなに誇張されているわけではない.ただ,人体に影響がある量かどうかだ.
記事でちょっと気になったので調べてみた.気になる点とは「ヨウ素は〜,臨界が止まった状況だったので炉内の量は既にそんなに多くはなく心配の必要な無いが,仮に臨界が起きたとすると事態は変わる.炉内で大量に作られ始める事になる」である.これは本当だろうか.ヨウ素131は臨界以上のウランの核分裂でしか出来ないのかを調べた.
まず見つけたのは参考[1].ここれは使用済み燃料棒の発熱は「核分裂生成物(クリプトン89、ストロンチウム89,90、イットリウム90、ジルコニウム95、ヨウ素131、キセノン133、135、セシウム137など)をはじめとする、非常に多数の数時間、数日以上の半減期を持つ物質の崩壊による放射線エネルギーによる熱」とのこと。これらの核分裂生成物が崩壊するときにヨウ素131が出ないのだろうか.
次に見つけたのが参考[2]だ.ここではウラン−238の自発核分裂 でのみ生じるのなら使用済み燃料棒ではあまり起こらないだろう.ひとまず安心.
生成と存在
ヨウ素のもっともよく知られている放射性同位体。天然では、大気中で宇宙線とキセノンの反応によって生成し、地上でウラン‐238(238U)の自発核分裂によって生じる。いずれにしてもその量は小さい。
〜
電気出力100万kWの軽水炉を1ヶ月以上運転すると、310京ベクレル(3.1×1018Bq)が蓄積して、その後は同じ量が存在し続ける。
結論として,
- 福島第一原子力発電所の事故で懸念しなければならないのはヨウ素131の内部被曝で,これまでの原子炉の爆発事故での放出が主だろう.今後ウラン238の臨界核分裂が無ければ半減期が短いので日を追って問題なくなるだろう.
*1:使用済み燃料を冷却せずに放置したら、再臨界します?
*2:放射能ミニ知識(ヨウ素131)
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