たまたまつけたテレビ(2010年6月13日NHK)で言葉と歴史の意義に出会うことができた。
辞任した前首相など日頃の施政者の言行をみるにつける、キリスト的な「初めに言葉あり」の文化と異なり、言葉の軽さと言葉による議論の力が弱いと感じていた。言葉自身の力が弱いと思っているのが原因かと思っていた。
でもこのテレビを見て、「そうではない。我が国にも原始、言霊があった。言葉の力を信じ、人々を揺り動かす力が宿っている」と教わった。その例として鑑真の人生を教えていただいた。よく知られているように5度の渡航に失敗し、失明してまでその想いを遂げた人。その動機、日本からの使者から「日本に来て仏教の戒律を教えて欲しい」と請われて弟子のだれも手をあげない中、「これは仏法の問題である。仏法の為に生命を惜しむことがあろうか。お前達が行かないのなら私が行こう」と真っ直ぐな言葉で表現し実行し、その言葉が今に伝わっている。時代を超えて言葉が人に感動を伝えている。なるほど、言霊とはそのような力を持っているものか。我が国にも言葉の持つ力「言霊」の文化があったと改めて気がつかされた。
また歴史が迷った人の人世の道しるべに成るというお話しも印象深かった。
今、迷うことが多い時代。これまでの我が先祖がどう迷いどう判断しどう結果がでたのか、参考に成ることが多くあるのだろう。
改めて言葉の力と歴史の意義が再認識できた番組だった。
【ゲスト】奈良大学教授…上野誠,【きき手】岸本多万重
辞任した前首相など日頃の施政者の言行をみるにつける、キリスト的な「初めに言葉あり」の文化と異なり、言葉の軽さと言葉による議論の力が弱いと感じていた。言葉自身の力が弱いと思っているのが原因かと思っていた。
でもこのテレビを見て、「そうではない。我が国にも原始、言霊があった。言葉の力を信じ、人々を揺り動かす力が宿っている」と教わった。その例として鑑真の人生を教えていただいた。よく知られているように5度の渡航に失敗し、失明してまでその想いを遂げた人。その動機、日本からの使者から「日本に来て仏教の戒律を教えて欲しい」と請われて弟子のだれも手をあげない中、「これは仏法の問題である。仏法の為に生命を惜しむことがあろうか。お前達が行かないのなら私が行こう」と真っ直ぐな言葉で表現し実行し、その言葉が今に伝わっている。時代を超えて言葉が人に感動を伝えている。なるほど、言霊とはそのような力を持っているものか。我が国にも言葉の持つ力「言霊」の文化があったと改めて気がつかされた。
また歴史が迷った人の人世の道しるべに成るというお話しも印象深かった。
今、迷うことが多い時代。これまでの我が先祖がどう迷いどう判断しどう結果がでたのか、参考に成ることが多くあるのだろう。
改めて言葉の力と歴史の意義が再認識できた番組だった。
【ゲスト】奈良大学教授…上野誠,【きき手】岸本多万重
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