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茨城鳥通信(2016年04月)

4月から茨城県(いばらきけん)のひたちなか市に住んでいます。 ひと月がたちますので、茨城の鳥の感想などまとめました。 <ひたちなかの自然の印象> 4月の気候は南関東に比べて、肌寒い。昼は2〜3℃は違うでしょうか。夜はもっと寒い。4月の後半になっても夜は部屋着にフリースかダウンが必要です。 ひたちなか市(常磐線より海側)の印象を一言でいうと「自然が失われて行く住宅開発地」。残念! 市街地はなだらかな平野が海まで続き森や林がほとんど残っておらず、残っていても斜傾地ばかり。そこの不法投棄を禁止する看板が痛々しい。 森を歩く人は見かけるが少なく、当たり前過ぎて自然を守ろうと思ってもいない感じ。住宅街が拡大するに従い、そこを追われたキジとヒバリが高密度に集まったという印象です。 キジとヒバリが本当に多い。ヒバリは茨城県の鳥。キジは繁殖期に入ったのでしょう隠れる場所の無い畑でも胸を張ってケン、ドドドドをやっています。5年後もこのヒバリとキジが普通にいる環境であって欲しいと思います。ヒバリは工場地帯にもいます。 ひたちなか市や水戸を離れ、涸沼や霞ヶ浦、筑波に車を走らせるとそれは新緑が美しい。自然豊かな場所だと感じます。 <鳥の印象> 最初、桜や鳥の印象から2週間位は南関東から遅れているかなと思っています。 冬鳥(ツグミ、シロハラ、アカハラ、アオジ、ビンズイ類)は渡去前の囀りを聞かせてくれます(4/23,4/24)。 夏鳥のキビタキは一気に増えた感じ。町中でも1時間のウォーキング中に2カ所で囀りを確認したのが4/22(金)。でも同じ場所で同じ時間で4/26(火)には聞かれませんでした。渡りの最中です。 ツバメは4月上旬には観察されたとの事ですが、ひたちなか市の市街ではツバメの乱舞は見られていません(4/26)。筑波山の西のツクシ湖では乱舞が見られました(4/24)。 カイツブリの声を聞いたのが4/22。 - 霞ケ浦高浜干拓地で恋瀬川河口(支部の探鳥会:4月2日):淡水湖の面積では日本全国2位の霞ヶ浦に行来ました。 冬鳥の帰り支度の時期で、カンムリカイツブリが夏羽になっており、冬に多いというシロカモメが飛んだ。 渡りでしょうかヒヨドリの群れも多い。ツバメも1羽、見かけたが越冬ツバメかもしれないとの事。 - 涸沼自然公園(4月23日):  ...

2016年のGWで見聞きしたアオバト

GWで 見聞きしたアオバトの情報です。 2016年05月01日(日) 長野県松本市高ソメキャンプ場(標高1200m) https://goo.gl/maps/gC9gDuZ64jA2 観察時間:04:22〜07:30 天気:晴れ(風強い) 05:12 アオバト 遠い、かろうじてアオバトと分かる 05:15 アオバト  05:17 アオバト 05:43 アオバト ( 録音 データ、図 声紋 )  斎藤2016(未発表)の標準パターンで句1相当は”ゴアオウ"、句2相当が2回ある?  最後が尻切れとんぼで終わる 05:45 アオバト 2016年05月02日(月) 福井県越前市粟田部花筐公園(標高 120m) https://goo.gl/maps/km8hhmqYSFU2 天気:晴れ 観察時間:03:45〜08:44 07:30 アオバト(遠い) の一回のみ 2016年05月03日(火) 福井県越前市八ッ杉(標高400m) https://goo.gl/maps/a882ynos2mS2 天気:曇り、風強し 観察時間:04:20〜05:30 アオバトの声聞かず(記録なし) 2016年05月05日(木) 岐阜県中津川市付知塔の岩(標高490m) https://goo.gl/maps/RH1LWbEc7SN2 天気:晴れ 観察時間:03:00〜06:30 05:11 アオバト (フルコーラスを3回位鳴く) ソナグラムには写っているが川の音が大きくて良く聴こえず。

2016年GWの鳥(高ソメオートキャンプ場(長野県))

2016年GWの鳥(高ソメオートキャンプ場(長野県)) です。 このキャンプ場は良かった。野麦峠の道に近い標高1200mのキャンプ場でとても鳥を楽しめました。04:22にツグミの仲間が鳴出し、04:29にはコマドリが鳴き出しました。コガラやヒガラの声も平地とは違って高原の趣き大です。 バンガロールに泊まったのですが、バンガロールの裏の白樺の森が結果的には鳥の囀りを聞くには最高に良かったです。 他方、小高い山に星を観察する天文台がキャンプ場内にあるのですが、ここは川の音が聴こえるのと風が強い事、鳥の声は遠いのでお勧めできないです。それでバンガロールの裏がベストポジションでした。アオジもここで聞くと自信が持てません。 見聞きした鳥(19):ツグミSP、アオジ、ウグイス、コマドリ、コゲラ、ヒガラ、ウグイス、ツツドリ、シジュウカラ、アオゲラ、ヤブサメ、ハシブトガラス、カケス、アオバト、エゾムシクイ、センダイムシクイ、エナガ、 コサメビタキ 、モズ

2016年GWの鳥(中津川塔の岩オートキャンプ場(付知川 ふけちがわ 岐阜県))

中津川塔の岩オートキャンプ場(付知川 ふけちがわ 岐阜県)の鳥 ファミリー向けキャンプ場。見渡す限り森は檜の植林。川の音が大きく、種類も少ないので鳥見には向かないでしょう。薄い檜の斜面の向こうは国道257号線で車の音が近くに聴こえます。それでも観察日は(2016−05−05)にはキャンプサイトの端から端までキビタキが8カ所で聞かれた。これは高濃度。キビタキが多いのは今年の傾向のようにも思う。アオバトが長く歌うのが聴こえました。ヒヨドリも面白い声でタカのように聴こえました→ ♪ 。 見聞きした鳥(17種):キビタキ、キセキレイ、メジロ、ヒヨドリ、ウグイス、センダイムシクイ、オオルリ、アオバト、シジュウカラ、キジ、ハシブトガラス、エゾムシクイ、エナガ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、コサメビタキ

鳥俳句

春潮(しゅんちょう)の  大磯やがて   アオバト来(く) 2016.03.12 NHKで放映された大磯照ヶ崎のアオバト、今年は照ヶ崎に多くの人が見えるでしょう。

備忘録:飛行機が飛んでいるときにカラ類は良く鳴くか?

今朝5時間かけて近くの里山をICレコーダを持ちながら歩きました。 特段、変わった音は録音できませんでしたが、気がついた事を一点。 飛行機の爆音は、録音ファンにとっては目の敵ともあきらめとも。 今日、カラ類にマイクを向けていたとき、飛行機の音を意識しました。フィルタを通せば飛行機の音は小さくできるのですが、無ければ無いほうが良い。 でも、カラ類って飛行機が飛んでいるときにそういえば良く鳴いているかも(地鳴きを含めて)。これって、相関を確かめられたら面白いなー。 夜明け時間帯の連続2時間の音源が60週以上あるので、これを使えれば何か言えるかもしれない。鳥は夜明け時間で鳴く時間を変えますが、飛行機は時計仕掛けなので日の出と違った動きのはずです。この2つの特性から有為な差が言えたら面白いな〜、と思いましたので備忘録として記録しておきます。

第10回バードリサーチ大会(名古屋学院大学)でポスター発表いたしました

本日、 名古屋学院大学でありましたバードリサーチ大会に参加してきました。 ただ参加するのももったいないので、「 周年・定点・聞き取りによる鳴き出し時間の調査 」と題してポスター発表してきました。 内容は11月にありましたBINOS発表会に同じです。 聴講者の皆さんに説明し質疑を受けるのも楽しいのですが、一番の目的は名古屋大学の 鈴木麗璽先生にお会いし、 先生のポスター発表の「マイクロホンアレイで理解する野鳥の歌」を伺う事です。 鳴き声の種間の相互作用が次なるテーマだと思っており、その研究を鈴木先生はなされているからです。 先生はもともとコンピュータ上での生態進化の研究がご専門との事で、ULCAでの研究期間中に野鳥の種間の相互作用を研究され、それ以来野鳥の声も研究のスコープに加えられたとの事です。Microconeという7つのマイクを同時録音し、話者特定する解析ソフトを野鳥に応用する研究をなされています。 最近はjidtというソフトで種間相互作用を解析するオープンソースも発達している事を伺いました。 使ってみたいと思います。鳴き声は他の種の声に影響があるのかが分かったら面白いと思いました。 その他の講演でも興味深い報告がありました。大東島のダイトウコノハズクの個体数とか、「 あなたもサギ師になれる!ー高速インターのサギコロニー調査」 <野澤徹也>とか、「 市近郊に営巣するオオタカの育雛期の食生態について」 <芳賀 大>など面白かったです。 静岡西部の野鳥の会でアオバトの多くやって来る浜名湖の話も伺う事ができました。1000羽は来ているとの事。 また、懇親会では365日日暮れから12時間鳴き声をモニタリングされておられる方や、骨や死体など落ちものに造詣の深い方などもの凄いディープな方々とお話しする事ができました。