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新緑の円山公園(札幌)でのんびり野鳥録音

頂上からのパノラマ
半日、札幌市の円山公園に鳥の声を聞きに行った。

観察日時は2016年05月13日(土)06:30〜10:00
天気:快晴、気温は15℃位。この時期にしては暖かいのだろう。同じ日の夕刻に羽田に着いたら同じ気温だった。

見聞きした鳥
ハシブトガラス、シジュウカラ、ハシブトガラ、センダイムシクイ、キビタキ、シロハラあるいはアカハラ、ヤブサメ、エゾビタキ、ヤブサメ、ゴジュウカラ、オオルリ、キジバト、コルリ、ツツドリ、コサメビタキ?、マヒワ(C:チュイーン)、キセキレイ、クマゲラ

円山公園の野鳥の説明
(アカショウビンは珍鳥になってしまったと言う)
感想)驚く程、鳥と人との距離が近い。ハシブトガラスが近づいても逃げない、双眼鏡がいらないくらいカラ類も近くまでくる、ヤブサメが枝に止まってシシシシと鳴くのが10mくらい前で見えた、キビタキも3mのところの枝に止まってキュリュルと地鳴き。圧巻はカラ類だ。彼らは手乗りするんだ。

大きなカツラの木に複数のヤマガラの声がして、見ると近くにカメラマンがいる。50cmくらいの近さ。これは尋常でない。近づいて、手に持ったレコーダを突き出し録音しようとする今度は2羽がこちらに近づいて来る。怒られた、と思った。巣でもあったかな。

よく見るとカツラの根元にヒマワリの殻が散乱している。エゾリスも探している。エゾリスも全然人を恐れない。ははーん、餌付けされているな、と気が付く。
別の場所では、ヤマガラの気配がしてそこを見ると目が合った。と思ったら一直線に飛んで来た。レコーダを持って音源に近づけるため手を上方に伸ばしていたのだ。このヤマガラは躊躇する事無く、手に持つICレコーダ先端につけられた防風部(ウインドジャマー)に乗ってきた。びっくり。試しに手持ちのパンを手のひらに載せ手を上げるとゴジュウカラが持って行った。後で分かるのだが、冬期に餌付けで手乗りの小鳥を楽しんでいる人たちがいるんだ。それで留鳥のカラ(ヤマガラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ)が人の差し出す手を見つけると飛んでくるのだ。鳥好きの人と鳥の写真好きの人の行動は違うが、後者の行き過ぎでない事を祈る。

餌付けされた留鳥が人を恐れなくなり、人が近くにいても気にしなくなったのは理解できるが、渡り鳥のキビタキやヤブサメはどうして人が近くにいてもきにしないのか?留鳥の人を恐れない行動を見て、気にしない文化になったのか。本州にいるナーバスなキビタキとは冬期を含めて交流が無いのかな? 渡って来たばっかりだからかな?

北海道でも野鳥を捕まえて食料にして来た歴史はある。人を恐れないのは最近の事なのだろうか?木が芽吹きで見やすい事もあるが、夏鳥も間合いが関東に比べて近いのでどういう理由なのか気になった。鳥と人との距離は研究テーマかも。

ゴジュウカラは腹部が白くシロハラゴジュウカラと言う亜種。こいつもカラの声を出す事を初めて認識した。手の甲に唇を当ててチュチュウ吸うときに出る音に似ている。これは知らないと聴き耳(鳴き声での識別)では間違えるな。

不明な声を何度も聞く。太い声でキョーキョーと下がる。シカ?
後で地元のバードウォッチャー(北海道野鳥愛護会の方)と話をできたが、その時も声を聞いて声の主を教えてもらった。クマゲラだと言う!!

ラッキー。

10年以上も前、極寒の道東の野付け半島でクマゲラを探した事を思い出す。その時もチラリとしか見えなかったが、珍鳥を探しに来たと言う印象を持ったものだ。今日、大都市札幌の円山公園にいるとは。


1ヶ月半は季節の進みが遅い札幌という印象で、円山公園は美しかった。

(途中、北海道野鳥愛護会の方にお会いでき、色々教えて頂きました。お礼申し上げます)

コメント

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