不安もなくパニック発作も出ない期間が続いていたので、掛かりつけの心療内科の医師に相談し、パキシル断薬に踏み切った。それまで、10年近く飲んでいただろう。不安の大小で10ー20mgを加減して毎日飲んでいた。特に副作用もないということで漠然と飲んでいた。毎晩晩酌もしていた。酒との飲み合わせは悪いと知ってはいたが飲まずにはおれない仕事のプレッシャーがあった。途中断薬していた期間もあったが高速道路で突然不安に襲われ運転できなくなってしまったこともあった。強い不安の経験は断薬を難しくしていた。
医師からは断薬の際、特に副作用の説明はなかったので10mg飲んでいたのをやめた。
断薬すると2日後から知覚異常が現れた。突然電気が走るような感覚が一日中続いた。webで調べる。そう言った症状を多く見つける。これかー。10mgを半分に割って5mgにし、これを2ー3日飲んだ。知覚異常はだんだん減り、5mgも飲まなくても大丈夫になった。1週間程度で全く飲まなくなった。
今、断薬から2ヶ月経つが特に不安もなく、知覚異常も出ない。
一番、断薬の効果を感じるのは早朝悪夢を見なくなったことだ。パキシル頓服の副作用に違いないと思っているが、パキシルを飲んでいた頃はほぼ毎日早朝に悪夢を見ていた。眠りの質も悪かった。だから昼も眠くなることが多かった。いやほぼ毎日突然我慢できない眠気に襲われた。SAS(無呼吸症候群)も疑った。それでコーヒーをガブ飲みし、胃を荒れさせていた。
パキシルが悪夢の原因だとは思っていなかった。加齢や仕事のストレスのせいだと思っていた。
この悪夢が無くなったのはとてもいい。朝を爽やかな気分で迎えられるのはこれほど気持ちがいいものかと生活の質改善を実感している。若い時のような目覚めの日が多い。
このことで、副作用が少ないと言われる薬であっても長期服用は怖いと思うようになった。
医師の処方する薬で苦痛が和らげられ、不安が改善するのは間違えないだろうが、薬のことをよく調べ、治ったら薬もやめるのが大切だと学んだ体験だった。
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