耳型マイク(鍼灸練習用) |
パラボラ集音器に設置された耳型マイクロフォン (パラ耳マイク1号) |
耳の形をしたシリコンゴムに埋め込まれた無指向性マイクをパラボリック集音器に取り付ける。この耳型マイクをキチンと固定し、その固定場所も耳で聴いて最大音圧になるような位置をえらんだ。試行錯誤の結果、耳型マイクの位置はパラボラ集音器の焦点が左右の耳の外耳道入口の中心になるような場所であった。
パラボラにした効果として単に耳型マイクに比べてどの位音を大きく拾えるのかは正確に比べていない。が、音自身は大きくなるモノのプラスチック製のパラボラ集音器は反射特性に周波数依存するような気がするし、耳型マイクが入ることで何かしら詰まった音になる気がする。音がスカッと抜けないのだ。それでも、PCMレコーダー内蔵のマイクで録音した音に比べて遥かに音場の広がりを感じられる。奥行きが有る音になっている。まずはこれはこれで満足。
パラ耳マイクで録音した音をSoundCloudにアップした。田圃のカエルのコーラスなんか臨場感があっていい。また、パラ耳マイクは集音性も有るので音の整理に役立つ。集音性だけで言えば、パラボラ集音器に指向性マイクを付けるのが最も効果的だと思うが、音場の再現はこんなに違うんだとマイクの選択の重要性を改めて認識する。
気がついたのは、特に耳の形が大切なんだ。 これまでを振り返って見ると、野鳥を見聞きして楽しむバードウオッチングにであり、 鳥の声に特に惹かれて録音を始めた頃を思い出すと、 MDレコーダに外付けSONY製マイクで録音し、マイクをソニーからAKGに替えてまあまあの音のクオリティになり、PCM-D1が出るとそれでPCMの非圧縮録音でNT9にヤフオクで落とした400mmのパラボラ集音器を付けて、集音性の良さに感激した。それで今年6個マイクがついているsanyoのレコーダーのステレオモードで波の音に音の広がりの差を感じる。 その中で、集音性の高いパラボラ集音器でも上下を区別したいと思い、昔に流行ったバイノーラル録音にネットで再会する。自分の耳でなくともそれなりに上下が判断出来ることがわかり、それで今のパラ耳マイクに至る。長い道のりだった。 気かっけは、左右に2つ無指向マイクがついているsanyouのレコーダとの比較が大きかった。 これまで、集音性を高めて鳴いている個体の識別に好適な超指向性録音系から、音場も捉えられる臨場感保持指向性録音系へと変容できた。録音の目的は最初知らない声の鳥をわかりたいという単純なモノだったが、それに加えて写真には残せない環境の広がりを後世に残すことへと変わって来た。その場の音を切り取って鳥の種名がわかればいいという捕り方から、その鳥が囀っている周りの環境も合わせて捉えることへ捕り方が変わって来た。次は他の人との情報共有だろう。ちゃんと音を編集して適切なアクセス手段が講じられる場所に保管する、そんなことが必要になる。 音声データが人類の共有財産としてそれこそ100年を超える時間で共有できる仕組みがいるんだよ。
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