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民主党マニフェストは論理構造が下手

昨日(2009.07.27)、民主党のマニフェスト(鳩山政権の政権構想)が発表された。今日も、メディアは侃々諤々。今日の段階では、財源がどこなのか、バラマキなのではないかと与党も批判している。

私は、このマニフェストを新聞で読んだときの違和感を述べてみたい。

それは原則のわかりにくさである。再記すると、以下の5つ。

原則1 官僚丸投げの政治から、政権党が責任を持つ政治家主導の政治へ。
原則2 政府と与党を使い分ける二元体制から、内閣の下の政策決定に一元化へ。
原則3 各省の縦割りの省益から、官邸主導の国益へ。
原則4 タテ型の利権社会から、ヨコ型の絆(きずな)の社会へ。
原則5 中央集権から、地域主権へ。

民主党のマニフェストでは、「国民の生活が第一」、「暮らしのための政治を。」が大きな文字で書かれている。このキャッチフレーズと原則の乖離に違和感がある。

書かれている原則は政治の政策決定、統治機構に関するものだ。これらの原則が導かれる上位の理念が「〜生活第一」云々なのだろうか。かなり無理があると感じる。原則からどうやって我々市民の生活につながるのだろう。

科学の世界では、どうしても証明できない事象を原理とする。その原理を正しいと前提にして、化学なり量子力学なりを構築する。例えば、光速は測定系によらず一定であるとか、不確定性原理とかがそれである。原理をアプリオリに受け入れて、自然現象をうまく説明できるのがよい理論である。演繹法と帰納法を用いて論を進めることになれた身には相当違和感のあるマニフェストの構造である。

それでも、マニフェストP2の左側を読むと、少しわかってくる。原則を導く理念は「古い仕組みを終わらせ、生活の安定による国全体の活力を押し上げること」のようである。あーなるほどね。もしそうならこのマニフェストは下手だねー。前半は原則に盛り込まれているが、後半は、5原則のどこにもない。続く5策にもない。その次のマニフェスト工程表にやっと現れる。これって、読めばわかるだろの上から目線の読みにくい構造をしているね。

民主党マニフェストは論理構造の提示が下手。公約が百花繚乱で何も理念など感じ取れない従来与党のマニフェストよりよっぽどマシではあるのだが。

書かれている内容は(財源含めて)改めて書いてみたい。既得権益勢力や官僚の抵抗は激しいものがあるだろうが、まあ一度やってみなさいという感じではある。

コメント

kitsu さんの投稿…
私はまだ詳細にマニフェストを読んだわけではありませんので、内容について今すぐどうこう言えませんが、現在の与党では、官僚主導政治から脱却できない(地方分権できない)ので、民主党に一度やってみなさいと言うところは同感です。

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